隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

ターミネーター3

8月になりましたねぇ。

ということでターミネーター3見てきました(か、関連性がない・・・)。

ネタばれなしで、というのは難しいので見てない方は読まないほうがよろしいかと思います(大してネタばれするようなことは書きませんけど)。

実はターミネーター2はきっちり見てないんですよね。大体のストーリーは知ってるんですが・・・。「最後の審判」を回避すべくスカイネットを未来から送られてきたターミネーター(シュワちゃん)とともに破壊するんですよねぇ。

ストーリーとしては最初のターミネーターが一番筋がとおっていますよね。サラ=コナーを抹殺するために送られてきたターミネーター(悪役シュワちゃん)。それを阻止すべく送られてきた戦士(名前忘れた)。そして、その戦士との間に未来の指導者ジョン=コナーが生まれる。すべてのいきさつに筋がとおっています。結局、スカイネットがターミネーターを過去に送ったことも必然なら、それを阻止すべく反乱軍から戦士が派遣されたのも必然。そしてサラ=コナーがジョン=コナーを生んだのも必然。
映画の最後では「私は、ジョンに戦闘についてのあらゆるノウハウを教育した・・・」で締めくくられています。つまり、この時点では「最後の審判」は避け得ないものであり、それに対する準備を整えるのがサラ=コナー、ジョン=コナーにとって最善の選択肢だったわけです。

そもそも、スカイネットは「なくてはなりません」。というのも、スカイネットがなくなったら未来の反乱軍が戦士(サラ=コナーの夫)を派遣することもなく、ジョン=コナーが存在しなくなってしまうからです。「最後の審判」を阻止したいというのは心情的には理解できますが、「最後の審判」がなくなるということはジョン=コナーのレゾンデートルをも否定するものです。
それを覚悟でやったのなら、ジョン=コナーもたいしたものです。しかし、自分が消えなかった時点でおかしいことに気づかないとダメですよね(最後の審判なくなる=反乱軍なくなる=父親は過去にこない=自分は生まれない)。

ターミネーター2でスカイネットを破壊したにもかかわらずジョン=コナーが消滅しなかったことが、スカイネットは本当になくなってはいないということの何よりの証拠でしょう。ターミネーター3でシュワちゃんは言います。「未来は変えられない。スカイネットの破壊は最後の審判を先延ばしにしただけだ」と。
それがわかっとるんならなんでターミネーター2でスカイネットを破壊したんじゃい!と思わず突っ込みそうになります。

結局、ターミネーターが意外と好評を博したので続編を作り、そしてまたやっぱり好評だったので続編を作る・・・。つぎはぎだらけの時間観になってしまいます。シュワちゃんのメールアドレスがわかったら、「When "Terminator" series terminate? (ターミネーターシリーズはいつ完結するの?)」と聞いてやりたいですねぇ。

にしても、なぜ今回スカイネットはターミネーター1(初回版)と同じ時間にT-Xを送らなかったんでしょうねぇ。あれだけ強ければ、簡単に子どもを産む前のサラ=コナーを殺せます。さかのぼれる時間に限界があるんでしょうかねぇ。それだったら、過去に行く前のジョン=コナーの父親である反乱軍の戦士を殺すとか(もともと200X年の人間のはずでしたよね)。

タイムマシン物をやるときは、よほど考証をしっかりしないとドツボを踏んでしまうというよい例でしょう。原則、「タイムマシン物は続編をやっちゃダメ!」だと思います。もっとも、ターミネーターシリーズのファンはシュワちゃんのアクションを期待して観にくるわけで、ストーリーなんかどーでもいいのかもしれません・・・。