隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

パークアンドライドについて

パークアンドライドと言う言葉をご存知でしょうか?

欧米などでは、空港や駅に車で乗り付けて、そのまま電車や飛行機で旅に出ると言うことが一般化しているそうです(実際のところは、海外に住んだことがないので私も知りません・・・)。

日本ではこのパークアンドライドと言うのが非常に立ち遅れています。確かに、空港にも駅にも駐車場はあります。しかし、とてつもなく高いのが普通でとてもではありませんが3泊とかの旅行に使えるような代物ではありません。ヘタをすると、駐車代のほうが旅行代より高くついてしまいます。

空港の方は、キャパシティ的にはまぁカバーできているし、5人頭割りで利用する場合などはそれなりにリーズナブルになる場合が多いですけどね。たとえば、関空に3泊車をとめると駐車場代は約10000円になります。これを5人頭割りにすると2000円/人ですから、よほど駅に近い人でなければ往復の交通費より安くつきます。

北海道などでは駅の駐車場は無料で開放しているそうで、どうしてほかの地域の駅ではそのようなことをしないのか?不思議でしょうがありません。パークアンドライド利用者には切符代も割引してあげるなどという特典をつければ、自動車利用客を奪えると言うことに気づかないのでしょうか?

たとえば、大阪-金沢間は特急「サンダーバード」が結んでいます。時速130kmで走行するサンダーバードは高速で快適、飛行機が競合するところでもないし、一見JRの独壇場の様に見えます。しかし、実は強力なライバルが存在します。それは北陸自動車道です。

無論、クルマは法定速度100km/hを超えて走ってはいけませんが、現実問題はサンダーバードをクルマがビュンビュン抜いているのです。加えて、クルマにはドアツードアの強みがあります。電車の場合、駅についたらタクシーなりバスに乗って目的の観光地や宿に向かう必要がありますが、クルマであれば、ICを降りればそのまま目的地に向かうことができます。上に北陸道のクルマがサンダーバードを抜いていると書きましたが、別に法定速度で走ってもこの電車の乗り換えロス等を考えると、大阪-金沢程度の距離であれば明らかに車のほうが早くて便利なのです。

でも、「車は運転するのも面倒だし、お酒も飲めないし・・・」と思っている人も多いはずです。車を運転するのが好きな人はどうしようもありません。半分趣味みたいなものですから。しかし、私の様に必要に駆られて車を運転している人間にとっては、料金との折り合いさえつけば電車の利用も吝かではないのです。

こういう潜在ユーザーを叩き潰してしまっているのが駅前駐車場のバカ高い料金です。「そりゃ、大阪や京都などの一等地なんだから高いのはしょうがないよ・・・」、そのとおりです。しかし、考えてみれば都会に駐車場など作る必要はないのです。僻地の誰も使わないような、周りに土地が有り余っているようなところでいいわけです。JR奈良線で言えば祝園や狛田あたりなら、土地がたくさんあります。ここに駐車場を作って、快速列車で京都駅まで運んでやればいいわけです。都会の渋滞も回避できるし、一石二鳥です。これに加えて、飛行機のような荷物別送サービスがあれば完璧です。駐車場のある駅で荷物をチェックインしたら、後はほとんど手ぶらですから乗り換えも苦になりません。JRも職員が余っているんだったら、リストラばっかり考えてないで有効活用することを考えるべきでしょう。特にスキーなどではとっても重宝することでしょう。JRはせっかく白馬や妙高と言ったスキー拠点駅を持っているんですから、活用しないといけません。この場合、宿まで荷物を届けてくれたら涙が出るくらいうれしいでしょう。そうすれば、バス+スキー宅急便を使うのと料金的にはタメを張れるかも知れませんしね。


飛行機のパークアンドライドも、私の住んでいるところからでは駐車場代が高いと言うのに加えてかなり遠いので、できれば電車かバスで出たいところです。しかし直通バスはないし、電車は乗り継ぎが大変です。そこで、私は某バス会社に以下のような提案メールを送ったことがあります(すっかり無視されちゃいましたが)。


新規事業の提案をさせていただきたく、メールさせていただく所存です。
本来であれば当方で起業すればよいのですが、本提案には

 ・バス運行のノウハウが不可欠
 ・小額ではない初期投資が必要(といっても御社にとっては微小な額と思われます)
 ・事前広告が重要
 ・実現すれば私も利用したい(^^;)

という側面があり、御社に提案させていただく所存です。

事業名は「パークアンドライド奈良エアポート」構想です。
飛行機を利用する際にいつも困るのが、どうやって空港に行くかです。
とくに、2人以上でいく場合、公共交通機関(現在であれば電車かバス)を利用すると馬鹿にならない額がかかります。たとえば、関空だと電車でも片道2000円以上、往復2人だと8000円もかかります。
また、スキーなど大荷物を持っているとさらに大変です。駅に近い人はまだいいのですが、駅から遠いと駅までの道のりが恨めしくなります。
こうなると車で行きたくなるのですが、空港に止めると恐ろしく高い駐車料金を取られます。人数が多ければ頭割りでペイできる場合が多いのですが、カップルや家族連れにはつらいものがあります。

そこで、

 ・奈良県(北中和部)在住のクルマユーザー
 ・人数2~4人(子供連れメイン)
 ・大荷物

の飛行機利用者を対象のサービスを提供します。得に奈良県中和部はクルマがないと生活できない人が多いので、対象はかなりの割合を占めると思われます。

 ・法隆寺または香芝近辺に広めの駐車場を確保
 ・1時間程度ごと程度に空港(関西空港・伊丹空港)行きのバスを往復させる
 ・完全予約制、往復利用必須

料金としては、1台5000円+1000円x人数くらいの設定で、駐車場・往復バス代とします。この設定なら、多人数ユーザー(5人以上)の獲得も見込めると思われるからです。当初は2000円x人数でもいいでしょう(これでも私なら利用します)。
駐車料金は気前よく1週間くらいまでは基本料金込みとして、1週間超えるごとに2000円づつくらいプラスという程度でいいんじゃないでしょうか?これでも、法隆寺近辺の僻地を1ヶ月1万円で駐車場で貸してあげているのと同じことになります。

使用バスは定員分の大荷物を収容可能なハイデッカータイプとします。
駐車場には休憩所や売店などがあればより快適でよいと思います。航空会社とのタイアップで、チェックインなどもできるようになっていればなおよいと思います。

誰がどう考えても便利なんですが、なぜかこのようなサービスは存在しません。存在すれば、私なら迷わず利用するところですが・・・。
航空料金も安くなってきたことですし(新幹線はなぜか一向に安くならないが)、「飛行機で東京にいこう!」キャンペーンでも打って一気に知名度を上げるのも一手かと思います。パークアンドライド奈良+伊丹-羽田便を使えば、近鉄+新幹線より早く東京につけてしまうからです。たぶん、渋滞していなければ法隆寺-伊丹は1時間程度、待ち合わせの30分を加えても3時間弱で羽田着。新幹線を使うと「のぞみ」で4時間強、「ひかり」だと5時間はかかります。これにドアツードアの利便性を加えれば、なかなかの商品性を発揮できると思います。


どうでしょう。なかなかいい提案だと思いませんか?(と言っても奈良県在住の人にしか理解しづらいかとは思いますが)。バスライド拠点でチェックインできたりしたら、とっても便利だと思いませんか?

これで採算が取れるかどうかは謎ですが、このバス会社は1500円ほどでJR奈良駅-関空のバスを走らせているのです。それから考えると、上記の料金は十分採算ベースに乗ると思われるんですけどね。まあ、駐車場の管理費がどれくらいかかるかがわからないのですが。

ホントにお金があれば自分で事業化したいくらいなんですけどね・・・。このページをご覧になった方でお金持ちの方、別にアイデア料など請求しませんので実現していただけませんか?(^^;