隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

弁護士いらず―本人訴訟必勝マニュアル(書評)

以前、NHKが「支払い督促」を使って、未納受信料を無理やり徴収しようとしている話がありました。
その後の動きはまだ聞いていないのですが、その問題に関するコメントで気になるものがありました。「裁判など、一般人である自分には縁遠い存在だ」「お金がかかるのだろうし、泣き寝入りするしかない」というようなものです。
私はそのとき「裁判にお金がかかるのは弁護士を使ったときの話で、本人訴訟(弁護士を使わずに裁判する)ならほとんどお金はかかりません」というようなコメントをつけ、以下の本をご紹介しました。




そのときにも書いたのですが、簡単にこの本の内容を紹介しておきます。
この本には「裁判に関する誤解」と題して、以下の内容が紹介されています。

常識のウソ・その1 裁判は弁護士がするもの?

日常のトラブルを解決するための民事訴訟。それを規定しているのが六法のひとつである「民事訴訟法」です。
この「民事訴訟法」は、そもそも「本人訴訟」を前提として書かれているそうです。法律には「弁護士」の文字はひとつも出てこないそうです。

常識のウソ・その2 裁判はお金がかかる?

弁護士の先生に依頼すると、訴訟事件として争う金額が500万円の場合、弁護士報酬がおよそ50万円前後、印紙代が3万2千円、予納郵券(通信用に使用する切手代)が6千4百円かかります。
この裁判で、仮に100万円の判決が出た場合、裁判の利益は100万円-532,400円でおよそ46万円ということになってしまいます。
しかし、これを本人訴訟で戦えば、弁護士費用が要らないので利益は96万円となります。

常識のウソ・その3 裁判所は敵で不公平?


著者の三浦和義氏は、数多くの本人訴訟を起こしておられますが、裁判所の裁定はおおむね公正でフェア、提出した証拠に基づき、冷静な判断が得られるということです。
裁判所は敵でも見方でもなく、公平な判断をするところと考えればよいということです。

常識のウソ・その4 裁判所の手続きは難しい?

裁判所には「書記官」と呼ばれる、裁判事務を補佐する役職の人がいます。この人に聞くと、訴状の書き方、手続きの方法などを詳しく教えてくれます。三浦さんの経験上、多くの書記官は親切でさまざまなことを教えてくれたそうです。

常識のウソ・その5 裁判はなかなか勝てない?

ちゃんとした主張をすれば、正しい判断が得られます。

常識のウソ・その6 裁判に勝っても損をする?

本人訴訟では、損をするということはまずないそうです。むしろ、結構儲かるものだとおっしゃっています。

常識のウソ・その7 法律用語は難しい?

裁判官が判決文などに使用される用語は確かに難しいものが多いのですが、自分が提出する訴状や主張書面にそのような難しい言葉を使用する必要はありません。
わかりやすい普通の言葉で主張しても、裁判官はちゃんと理解してくれます。

といった内容です。
NHKを相手にする場合、こちらは受けて立つ側になりますから、印紙代などを負担する必要はありませんし、判決で原告の弁護士費用を負担させられることもありませんから、実質的な損害は休業損害と交通費・通信費だけということになります。
これらは、訴状にちゃんと書いておけば、勝訴した場合原告に負担させることが出来ます。
皆さん、恐れず受けてたってください。