アメリカの新聞でそのようなことがささやかれているようです。
民主党政権で国債乱発⇒日本はデフォルト(債務不履行)⇒未曾有の大不況
だそうな。
個人的な感想としては、「早速アメリカのけん制が始まったな」って言うところですね。
ご存知のように、日本には1500兆円の個人金融資産があります。
ちょっと前のニュースで、日本を家庭にたとえると
1兆円=10万円に換算して、
年収400万の家庭が、950万円使おうとしている。
足りない550万円は借金。
ちなみにすでに8000万円借金がある。
一般の家庭としてはありえねー!
ということを言っていましたが、ひとつ抜けていて、
実はこの人の実家には1億5000万の資産があるんですよ。
って言うことです。
もちろん、泣き付かれたら実家は嫌がるでしょうけどね。
金利が激安にもかかわらず、世界が不況になるたびに日本円が世界中で買われて、円高になるのはなぜでしょう。
日本円が米ドルに比べて信用されているからに他なりません。
それはこの個人金融資産が背景です。
だからって、国債いくら乱発してもいいってことにはなりませんけどね。
アルゼンチンとかの場合には、この「実家」がないから、
そんな家庭にこれ以上金貸せるか!ってことでデフォルトになったのですが、
日本はそう簡単にデフォルトにはならないのです。
国債じゃなくて政府が直接お金を刷っても良い(量的緩和)という経済学者もいるくらいです。
しかし、日本がもし量的緩和すると、日本円の価値は下がります。
そうすると円安になります。
今すでに相当な円高なので、多少は円安になっても日本は困らないのですが、どこが困るのかというと、アメリカが困るのです。
なぜかというと、アメリカはドル建てで日本からお金を借りています。
つまり、円安になると円ベースで見た返済額は増えることになります。
だから、基本的には円高に誘導したいのですね。
まあ、そういうことです。
新聞記事をそのまま読み込んではダメです。