そういう意見に対しての私の気持ちは、「少しズレているなぁ」という気持ちです。この「ズレ」に関して少し考察してみたので、書いてみたいと思います。
まず「統合医療」という「モノ・方法」は存在しません。現在はもちろんですが、将来的にもおそらく存在する(確立される)といったことはないでしょう。ここで言う「統合医療」とは、あくまで目指すべき方向性を言葉にしたらそういう名称になる、位に考えておいたらよいのではないかと思います。
「代替医療を積極的に取り入れる」というのは、その一例にすぎません。また、「積極的に」というのは「盲目的に」という意味でもありません。ただ、前近代的医学に欠けている部分で代替医療のほうが研究が進んでいるものがあるというのは、ある程度事実だと思っています。
今風の言葉に言い換えると「コンセプト」と言っていいんじゃないかと思います。
今現在の私の理解で言うと、
- 前近代的医学(現代医療の趨勢)は科学的態度に偏りすぎている
- 人体、正確には人間の心身は、科学的態度だけで理解しきれるものではない
- 前近代的医学は、「命」を重く見すぎるあまり「人生の質(QoL)」を軽視するきらいがある
- 経験的に効果がある治療法を非科学的というだけで排斥すると、患者の選択肢が狭まる
- 効果があるないだけではなく、QoLを上げるための医療をもっと研究すべき
今後、無用の誤解を避けたいので、上記のようにまとめさせていただきました。