隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

【統合医療】「頸椎(腰椎)ヘルニア」について

交通事故で追突されたりしたときに、首や肩の回り、腰などに痛みを生じることがあります。
整形外科に行くと、まずレントゲンを撮られ、「頸椎(腰椎)捻挫」「頸椎(腰椎)ヘルニア」割と最近では「外傷性頸部症候群」などと言った診断が下されます。この診断の意味するところは、「事故の衝撃によって背骨(首の骨)の間(椎間板)に衝撃があったせいで、疼痛やしびれなどの症状が生じている」と言うことです。
そして、おおむね以下の5つの治療のうちいくつかを受けることになります。
  1. 牽引(首を上方向に引っ張って椎間板を伸ばす
  2. 温熱療法(痛いところを温める)
  3. 電気治療(患部に低周波を流す)
  4. 薬物療法(痛み止めや末梢神経治療薬)
  5. 湿布を貼る
私自身も交通事故に遭ったことがあり、上記の5つすべての治療を受けた経験がありますが、個人的な結果としましてはほぼ効かなかったと言ってもよいと思います。
私の場合、一番効いたのは「マッサージ」です。接骨院でも電気治療等をやりますがあまり効きませんでした。「マッサージ」が一番効きました。

これらの病名なんですが、

頸椎(腰椎)捻挫
背骨が捻挫したと言う意味ですが、骨は捻挫しません、捻挫するのは筋肉ですのでおかしな病名です。
頸椎(腰椎)ヘルニア
椎間板という骨と骨のクッションのようなものがはみ出て(これがヘルニア)、神経を圧迫して痛みやしびれの元になっている。実際にはMRIでヘルニアが確認できるのに痛みも何もない人がいる一方、手術でヘルニアを取ったのに痛みやしびれが取れない人がたくさんいる。
外傷性頸部症候群
外傷(この場合事故)で頸部症候群が起きている。頸部症候群とは肩の痛みや首の痛み、腕が上がらない、腕がしびれる等みたいですが、なぜ「頸部」症候群なのにこんな症状が出るのかまるで不明である。
ということで、まともな病名は一つもないことがわかります。
それは当然の話で、じつはいわゆる「ムチウチ」で痛くなったりしびれたりするメカニズムは全然明らかになっていないのです。
最初「頸椎がどうにかなった」と言う仮説があって、実際頸椎が折れて死んだりする人もいたので、外傷的には何ともなってないけどムチウチで頸椎やら腰椎がどうにかなるんだろう、という程度の病名でしかなく、まったく原因は明らかにされていませんし、放っておいても死ぬようなことはまれなので研究もあまり進んでおりません。
こういう症状の人の多くは、整形外科に絶望して接骨院・鍼灸、さらには整体やカイロプラクティックに活路を見出そうとする傾向が非常に高いです(驚くべきことに、整形外科の医師ですらそうした症状には鍼灸や整体を受ける人が多いと言う噂を聞いたことがあります)。

個人的な想像としては首肩周りが衝撃により「血流」の悪化した状態に陥っていると思います。
もちろん、日常の姿勢や食習慣・さらには心の姿勢等も症状にちょっとずつですが堆積的な影響を及ぼします。
結果、肉体のメンテナンスはもちろんのこと心のメンテナンス(端的に言うと瞑想や呼吸法)を行っている人はこれらの症状がすぐ治りますが、肉体のメンテナンス(入浴やストレッチ)をちゃんとしていない、さらに悲観的で被害者意識が強く自分を見直すと言うことをしない(瞑想の逆)人は症状が長期化・重症化し、最近では「低脊髄圧脳症」やら「筋繊維痛症」とか、わけのわからない病名が量産されてきているようです。

事故で受けた頸椎の変形は基本的には治りません。カイロプラクティックに行って「ゴキゴキ」したって元には戻りません(硬直した筋肉を緩めて血流を回復する効果は大いに期待できますが)。でも、痛みのない状態、日常に支障のない状態には戻すことがおおむね可能です。
そのためには、前近代的医学のやり方では限界があり、統合医療の考え方を取り入れてゆく必要があります。

何より、必要なのは自分を見つめ直す(瞑想)です。おそらく、被害者意識いっぱいの自分が見えると思います。ですが、瞑想は普通に実践するのが大変難しいので、私としては「動く瞑想」と言われる矢上裕先生の「自力整体」をお勧めしています。