隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

【統合医療】人間は物質ではない

統合医療のことを書いていると、まるで人間がただの物質であるかのように考えている人がたまにあらわれて、驚かされます。私は昔から人間(生命)はただの物質ではないと考えています。

人間にせよ、生命にせよ、単なる偶然で生まれたとする説もある一方で、量子力学のように「生命が観測を始めて宇宙が生まれた」とするような(ちゃんとした科学者がですよ)「唯思論」的な考え方まであって、科学的な見方もいろいろなんですが、人間の「物質的な側面」からしか人間と言うものを考えたことのない人にとっては、人間に「物質的でない側面」と言うものが存在することは、いろいろ都合が悪いのではないかと、愚慮いたします。

もちろん、人間は物質であるだろうと私も思っています。しかし、人間は「ただの」物質ではないだろうとも、私は思っています。この「ただではない部分」のことを、東洋医療などでは仮に「気」と呼んでいるのでしょう。

なので、いろんな病気に対する「手当」「養生」「治療」に関しても、人間を「ただの物質」と考えて行うのと、「ただの物質ではない」と考えて行うのとでは、やり方が変わってきます。

たとえば、ガンが出来た場合、人間がただの物質と考えた場合、それを手術で切り出せばよいと言うことになります。
ただの物質でないと考えた場合、人間の体(心身)が持つ「ガンをやっつける力」を引き出せばよいと考えるようになります。

どちらのやり方が正しいと言うことではなく、捉え方によって対応の仕方が変わってくると言う、そういう話です。

薬に関して考えた場合、人間をただの物質と考えると、小麦粉の塊や砂糖の塊を飲んでも病気は治らない、とこうなります。砂糖も小麦粉も炭水化物です。要はご飯の親戚です。つまりご飯を食べるのと全然変わらない事になりますから、効くはずもないという結論になります。(まあ、実際にはご飯を食べて治る病気もあるはずで、これも間違いなんですが)。

しかしながら、これは机上の結論であって、実際には小麦粉の塊を飲んでも病気が改善することがあります。これが以前から書いているプラセボ効果です。
プラセボ効果を積極的に認めると、最終的には「人間はただの物質ではない」と結論せざるを得ない事になるのですが、製薬会社は「人間はただの物質である」という前提で(つまり機械とかと同じと考えて)高額の投資をして新薬をバンバン開発してそれで儲けを得ようとしているため、ただの小麦粉の塊を飲んで「効くなどと言うことがあってはならない」ってことになります。

そこで議論をそらして「プラセボ対比二重盲検」で効果があったかなかったか、と言う方向に話を持っていこうとしています(以前より、多々突っ込みを入れてきている方も、なぜプラセボが効くのかと言うところには、まったく一顧だにしておられませんよね)。議論がそれるので詳しくは書きませんが、その試験結果に関してもけっこう(厚労省の役人とか巻き込んだ)改ざんとかあるらしく、事の真偽は別として、何億も何百億も投資してやっとこさ作った薬がプラセボにフツーに戦ったら負けちゃうとかあるってことになります。

我が家でも、子供がよく痒がるので、最初はかゆみどめの入った塗り薬をしていたのですが、全然よくならないので、いまはメンタームを塗っています。メンタームはワセリン・グリセリン・メントール(ハッカの主成分)で構成されていますけど、大半がワセリン・グリセリンです。これらに薬効はありません。

でも、かゆみ止め入りの薬と同じくらい効くんですね。むしろ、かゆみ止め入りはかえって悪化したりすることもあり、最近では「余分なものの入っていないもの」をなるべく使うようにしています。

この事実は製薬会社にとってははなはだ「不都合な真実」であり、あまりそのことについて語られない(場合によっては言葉狩りが行われる)ゆえんかと思います。

まあ、実際に効く薬もあるわけで、薬すべてを否定するつもりもないですし、この記事は製薬会社を攻撃するのが主眼でもありません。
要は、人間はただの物質ではないのですから、ただの物質であるという前提に立った治療法の開発はいずれは行き詰りますよ(っていうか、既に行き詰っている?)っていう話です。
なので、以前から言っているように薬にせよなんにせよ、あくまでツールであって、自分の体は自分が治すと言う意思をちゃんと持つ、この「意思」こそが「気」であり、たとえば薬を飲むにしても自分自身に治すと言う「気」があって、それで薬を口に運ぶのですから、薬が治してるんじゃなくて自分が治しているんです。

自分自身にそういう力が備わっていると言うことを自覚することがとても大事なのです。
でも最近、「病気はお医者さんに治してもらわないと・・・」「薬を飲まないと治らないわ・・・」っていうような思い込みをしている人があまりにも多く、このような事を書いた次第です。