隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

【統合医療】「医学会」はひとつの情報共有プラットフォーム

こんなことを学会に所属したことも論文を提出したこともない私が書くのも憚られるのですが、憚られるなら書くな!というツッコミはなしの方向でお願いします。

例の、論文として提出されて査読を経て学会誌に掲載されている情報はとっても信ぴょう性が高いんだよ~(はぁと)という件なのですが、必ずしもそうではないと私が思っていることはいままで述べてきたとおりです。

ちょうど、こんなニュースがありましたので引用します(ニュースは割とすぐに消えるので全文引用しておきます)。

ギャンブル 脳内タンパク質関与か 2月22日 9時3分

ヒトの脳の中には、不安な感情が高まるのを抑える特殊なタンパク質があり、このタンパク質の量が多い人ほど不安を抑え込んでギャンブルにのめり込みやすいとする研究成果を京都大学などのグループが発表しました。
この研究を行ったのは、京都大学大学院医学研究科精神医学教室の高橋英彦准教授などのグループです。
グループでは、健康な20代から30代の男性19人の脳の中に不安が高まるのを抑える「ノルアドレナリントランスポーター」と呼ばれるタンパク質がそれぞれどのくらいあるか測定しました。
そして、19人に対し勝ち負けが五分五分のコイントスに、どのくらいの利益が見込めれば参加するかを尋ね、ギャンブルに熱中する度合いとこのタンパク質との関係を調べました。
その結果、19人の平均では、1万円の賭け金を失う可能性があっても、勝った時に得る金額が3万円なら参加するという答えになりましたが、タンパク質の量が多い人ほど利益が少なくてもギャンブルをしたいと答え、最も多い人では、勝ったときの金額が、賭け金と同じ1万円でも参加すると答えたということです。
ノルアドレナリントランスポーターが、ギャンブルにのめり込みやすいかどうかに関係していると分かったのは初めてだということです。
高橋准教授は、「ギャンブル依存が病気という概念はまだあまりなく、依存度の客観的な診断につながれば、治療法の研究も進むと思う」と話しています。
この話を読んで、賢明な方ならある話を思い出すと思います。それはうつ病の原因の「セロトニン仮説」です(たった19人で統計的に有意な結果が得られるのん?というのはとりあえず置いておきます)。
いわく、うつ病は脳内のセロトニン不足が原因で、それを補えばうつ病は治ると言うものです。正確には知りませんが、多分20年以上前にとなえられた「仮説」です。上記のニュースととてもよく似ていると思いませんか?

では、うつ病を治す薬はできたのでしょうか?ご存じの通り、未だにうつ病を完治できる薬はできていません。私は、上記のギャンブル依存症の「ノルアドレナリントランスポーター」にも、まったく同じ香りを感じざるを得ません。

偏差値の高い大学の研究発表や論文は、こういう「間違った観念を民衆に刷り込んでしまう」という危険性をはらんでいます。研究費獲得のためのブラフ(はったり)という可能性も、陰謀論めいていますが否定しきれないのが実情です。これに対して私は危機感を持っています。
この危機感は、多分善良なlocust0138氏が代替療法に対して持っている危機感と、ほぼ同じ方向性ではないかと私は思っています。
ただ、与える影響が医学会や論文の方がはるかに大きいという点において、こちらの方が大問題であるというのが私の認識です。だから私は、論文になっているから、学会で発表されたからといった理由だけでは、それを信用しないのです。

じゃあ、学会っていったい何だったんだ!今まで苦労して学会に発表してきたのは無駄だったのか!という人がもしいたら、それも私は違うと思います。学会は、本来情報共有のためのプラットフォームだったのです。
いわば、twitterやfacebookと同じです。IT技術が未発達だったころ、医療情報を共有しようとして自然発生的にできてきたのが医学会だったではないのでしょうか?(あくまで推論なので突っ込まないでください)。

問題は、医学会の組織が肥大化・複雑化するにつれて、権威者というものが生まれてきた点だと思います。権威者は、自分たちのムラ(医学会と医療機関)を守るために、「医療」(人間を治す)の根本から離れた点で権威を行使し始め、たとえば代替医療に対する必要以上の攻撃などを行うようになってきています。
純粋に医療の発展を望むのであれば、代替医療のいい点を見習うことはあっても、ことさらに貶める必要などないはずなのです。「国境なき医師団」はノーベル平和賞を受賞しています。日本医学会はどうでしょうか?

昔Googleでも(今でもあるのかもしれませんが)「Google八分」(Googleの検索結果にサイトを恣意的に出さなくされる)ということが行われていたのと同じで、情報共有の元締めとなった存在には、やろうと思えばそういうことも可能です。
ツールに過ぎない医学会やGoogleやFacebookが権威を持ち、それを行使して情報操作を行うことこそを、賢明な者であれば警戒しなければならないのです。

残念ながら、代替医療には権威もクソもありません。だから、情報操作を行おうと思ってもネット上で適当な事を書くとか、怪しげなセミナーで適当な事をしゃべるくらいしかできることはありません。だからことさらに恐れる必要も貶める必要もないのです。

Twitter上でもオセロ中島がカルト的な霊能力者にハマってしまっている点について、日本のカルト対策が遅れていると言う言及がありましたが、本来のカルト対策は「カルト狩り」ではなく「個々人のリテラシー向上」であるべきだと私は思っています。
リテラシー向上とは、学会信奉でもカルト信奉でもありません。いわば「自分信奉」です。
最近の人は、私自身もそうですが、自分自身に自信がなさすぎます。それが、あらゆる苦しみの原因です。そして、そここそがカルトやマスコミのつけ込みどころでもあるのです。

それを理解できない限り、苦しみから救われる日は永久に来ないのです。
逆に、それさえ理解できれば、すべての苦しみから救われると言っていいと、私は思っています。これが、私の40数年にわたる人生の、現時点における解答です。