隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

弁護士特約を初めて使いました

2月に妻が自動車事故に遭ったのですが、相手が無保険のじいさんでした。

かなりもうろくじいさんだったので「もうろくじいさんは運転するなよ!」と心の中では憤慨しながらも、冷静な対処を心掛けました。

事故自体はすれ違いざまにこちらの出鼻を相手にこすられたような状況で、裁判になったら確実に5:5とか自損自弁とかになりかねない状況だったので、最初は車両保険でなんとかしようと思っていたのですが、なんと入っていた車両保険(車対車+限定A)が、無過失でも等級が下がると言うことが判明しました。

車は新車で、保険は妻名義で去年入ったばかりなので6等級です。3等級も下げられたら、翌年度は3等級になり、保険料が累算で10万円以上もアップします。これでは保険を使うメリットがありません。

保険会社(三井住友)に聞いてみると「無過失の場合等級の下がらない特約もある」とのことで、最初から勧めとけよ!と思ったのでした。大して保険料も上がらないようなので泥縄で特約をつけましたが、当然ながら特約を付けた日以前の事故に遡ることはできません。

どうしようかと思ったのですが、保険会社の勧める「弁護士特約」を使ってみることにしました。
被害金額としては大したことはないのですが、まあ何でも一度くらいは試しておくべきかなと思って使ってみようと思ったのであります。

ただ、あまり手間をかけるのは趣旨に反しますし、第一手間をかけても得られる金額は数万円に過ぎません。素直に諦めろや!と言われるような気もするのですが、もうろくじいさんドライバーにも多少はカツを入れられるかのぅ、という思いもあってそういう運びとなりました。

最初、保険会社が弁護士を勝手に選任すると思っていたのですが、自分で弁護士事務所に電話しろと言います。そこで、保険会社に教えてもらった奈良県弁護士会に電話をしたのですが、平日しか相談に応じていないと言います。「まさかすべての弁護士が平日しか働いていないわけなかろう」と思って突っ込んだのですが、奈良県弁護士会では平日しか応じられないと言われます。

そこで奈良県弁護士会に「土日も相談を受け付けている事務所もあるのではないのか?」と突っ込むと、あるのはあるが奈良県弁護士会からは紹介できないと奇妙な事を言われ、仕方なく自分で土日の相談も受け付けている「奈良県総合法律事務所」に相談することになりました。

結果、1回事務所に相談に行きその時に委任状を書き、あとは書類を何個か提出しただけで、わずか1週間ほどであっさり示談にしてくれました。結果的には85対15くらいです。さすがに10対0とはいかなかったようですが、もうろくじいさんはわざわざ事務所までお金を持ってきたそうで、回収もあっさり完了です。

まあ、こちらの被害金額は貰い事故用の見積もりで出してもらってますので、足は出ていません。ちなみにこれは詐欺でもなんでもありません。じいさんは最初「修理する気はない」とか言っていたくせに7万もの見積もりを持ってきたそうです。
元々、大分こすっていたくせに厚かましいですよねぇ。

何はともあれ、さすが弁護士は違いますね。ちなみに、うちが受けとる示談金は75000円、弁護士の報酬はたぶん20万円弱でしょう。

弁護士報酬は保険会社が払いますが、等級は下がりません。
まあ、首尾善く回収できたから良かったのですが、相手によっては泥縄になるのでしょうね。