隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

自分が所属する組織の悪口を言ってもいいか

昨日、このエントリが話題になっているのを見つけました。

Google 辞めました (アスペ日記)
私は著者の方(@takeda25様)とは何の関わりもなく、Twitterでフォローさせていただいてすらいないと言うことをお断りしておきます。

感想なんですが、まずはすごくまじめな人だなぁと思いました。
私なんかは、最近は自由主義に毒されているので、書いたら自分や家族が不利益になることは書かなきゃいいし、不利益にならないことは何を書いてもいいと思っているので、倫理的な観点から書くべきか書かざるべきか葛藤している様子はとても好感を持ちました。

そして、いろいろな意味でうらやましい。

私もよく自分が所属している組織の悪口を言いますが(まあ、悪口ではなく事実を指摘しているつもりなんですが)、悩んでいることのレベルが全然違う。

Googleのスタンスも経営哲学としてよくわかるし、著者様の気持ちもとてもよくわかる。だからこそ葛藤が生じるんだと思います。

私の組織の場合、あまり葛藤は生じません。なんだかよくわからないけどそうなっているということが山ほどあって、それがだめだと言うことはみんながわかっているのだけど直す方法はほとんどないし、みんな直そうともしない、というかそれを悪いと思っているのか、直そうという意志があるのか、それすらわからない。

私なんかは、ひたすらムカツク。グチる。それでおしまいです。いくら酒飲んで上司にボロカス言おうとも、次の日からはまた同じようなことが当たり前のように繰り返されている。

正直、気持ち悪い。給料もらうためだけにこんな気持ち悪いことやっているというのが。

自分よりずいぶん能力のある人だというのもうらやましい。

この方なら、実績もキャリアもあるので、この先どのような生き方をしていってもたぶん大丈夫だと思います。

私など、今の会社に年功序列だから安心と入ったし、新入社員のころ鬼のように働いても安い給料だったのも将来歳さえとればたくさんの収入が約束されていると思ったからがんばれた。

ところが、年をとればとるほど「能力給」とか言い出して年功序列じゃなくなってきた。といって、年功序列で給料がすでに上がっている人は給料を下げられることがない。結果として若い人が割を食うことになるんですけど、若い人はまだそのような状況を知った上で入社してきている。

まあ、我々の世代のちょっと前にアホほど新入社員採用していたので、よく「退職金払えるのかよ」っておもっていましたが、どうやら全員はもらえないような気がする。

ちなみに「能力給」とか言いだした頃、自分は能力があると思っていたので(←アホ)能力給賃金体系にしてもらったけど完全に裏目に出ました。その後、病気で倒れて長期休職する羽目になったのので、評価を思い切り下げられてしまったのでした。

私の組織には、人の能力を適正に評価するシステムがない。なので「能力給」なんて本来不可能なんですけど、結局上司の好みで評価が決まることになる。上司に媚びる部下が評価され昇進する結果になる。すると上の方に行けば行くほど事なかれ主義のイエスマンばかりになるんですよ。

これでは組織は回らんよなと。

と、人様のエントリを利用して自分の所属する組織の悪口を思い切り書いてみました。

会社が大きくなってくるとどうしようもないのでしょうね。たぶん、どこかでスクラップ&ビルドが(Googleにさえ)必要になるんじゃないでしょうか?

ちなみにGoogleを神と崇める私ですが「Google日本語入力」、私は使った瞬間に「ダメだ」って思って元に戻しました。
まだBaidu IMEの方が、最近はよくできているなぁと思います。