隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

自動車保険のマメ知識

任意保険と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか?

以前Yahoo!知恵袋の「交通事故」カテゴリで回答していて、任意保険に入っていないがために事故に遭ってから困った、という相談があまりにも多く驚いたことがあります。

実際、任意保険の非加入率は意外と高く、2割程度と言われています。困ったことに、良く事故をする「事故リピーター」ほどその割合が多いのです。

中には、「任意保険って何?」と言った質問者もいて、ビックリします。

自動車保険は、自動車損害賠償責任保険(自賠責:じばいせき)と任意保険の2階建てになっています。

このうち、自賠責は法律で車の所有者が入らなければならないと決められているので、別名「強制保険」略して「強賠(きょうばい)」と言われることもあります(年寄りに多い 笑)。

自賠責の特長は、「事故で他人の命を奪ったり人身に傷害を与えた場合にのみ支払われる」と言うところです。それ以外に対しては原則として一円も払われません。

つまり、車を運転していたあなた自身が負った怪我の治療費や車の修理費、もちろん相手の車の修理費も自賠責からは支払われることがありません。

また、自賠責のもう一つの特長として上限額があまり高くない、と言うものがあります。人を死なせた場合で最高3000万円/1人、ケガさせた場合で最高120万円/1人までしか支払われません。

では、相手が死んで慰謝料込み1億円請求されたらどうすればいいのでしょうか?残りの7000万円はあなたが払うのです。でも、よほどの金持ちでなければ7000万円ものお金をポンと払えませんよね。
そして、この7000万、ないならないで開き直って踏み倒すというのもアリなんですが、その場合刑務所に収監される可能性がとても高くなります。

こういった、自賠責では補償されない部分を補償する保険を一般的に「任意保険」と呼びます。その名の通り、強制加入である自賠責と違い任意に入る保険なので「任意保険」と言われます。

ただ、任意保険は「任意」であるがゆえにさまざまな契約様式が存在して、会社ごとに微妙に異なります。そこで、私が「入っておいたほうがいい」と思う契約(特約)を列挙します。

人身傷害
自動車事故にまつわるケガや死亡を補償する保険です。実際にかかった治療費・慰謝料・逸失利益が支払われます。これは、いわゆる「もらい事故」にも適用されます。上述のようなケースで死亡して、相手が支払わない場合には人身傷害保険から保険料を受け取ることができます。
この特約は使っても保険料が上がらないし、自動車事故以外にも使えたりしますので(詳細は保険会社によって異なるので担当者に確認してください)、超お勧めです。
上限額の設定があるのですが、理想は無制限です。通常、5000万円程度にしておきます。

よく、事故相手に負わせたケガや死亡を補償する「対人賠償保険」と混同されますが、全く反対のものです。

車両保険(車対車+限定A)
車両保険は自分の車の修理代を補償します。上述のとおり、もらい事故であっても相手が無保険の場合、あなたの車の修理代を補償する保険がないので、そこをカバーするためのものです。
一般車両保険であればあらゆる損害に対応できるのですが、保険料がとても高くつきます。その点車対車+限定Aの場合、保険料が安く、実質的な損害ケースの90%程度はカバーできますので(盗難やいたずらにも対応可能)お勧めです。

車両無過失特約
上記の車両保険を使うと、保険のノンフリート等級が下がり、翌年以降の保険料がアップしてしまいます。車両無過失特約(保険会社によって微妙に名称が異なる)に入っていると、自分に過失がない場合は等級に影響なく車両保険を使えます。保険会社によってはこの特約はない場合もあるようです。

等級プロテクション特約
保険を使うと普通等級が下がるのですが、等級を下げないための特約です。ある一定以上の投球にならないと加入できないのが一般的です。また、無制限に下がらないのではなく1回の事故までとなっています。また、無事故なら等級は1上がりますが、事故をすると等級据え置きとなります。

弁護士費用特約
弁護士費用をだいたい300万円くらいまで補償してくれます。保険料は安く(年数百円くらい)等級に影響はないのでお勧めです。無保険車によるもらい事故で大いに活躍します。

ちなみに、搭乗者傷害は保険料がかなり高くなるうえ、支払われる金額も限られているのであまりお勧めできません。人身傷害で充分だと思います。

長い目で見ると安いものではないので、費用対効果を十分に考慮したうえで保険に加入するといいと思います。