ありがたいことに、このようなつたないブログでも定期的に読んでくださる方がいるようで、記事をちゃんと更新すれば相応にアクセスをいただきます。
そのような方々に支えられて、だいぶつもブログを更新しようと言う気になるのですが、私の文章が原因なのか、内容が原因なのかはよくわからないのですけど、ネット上で突っかかられると言うことが昔からよくあります。
自慢じゃありませんが他人のブログのコメント欄を炎上させたこともあります(反省してます)。
アルファブロガーと呼ばれるような人に比べるとはるかに頻度は少ないんだと思いますが、数が少ないがゆえにそのような雑音に過剰に反応してしまうという面もあるようです。
まあ無視すればいいのですけど、神ならぬ身ですからあからさまな中傷を書き込まれれば少しは傷つきもします。
それを面白がって見に来ている人もいるようで、ずいぶんこのブログの主旨とはかけ離れてしまっています。
それで「サイレントマジョリティとノイジーマイノリティー」と言う概念を思いだして、我慢することにしました。
サイレントマジョリティとは「静かな多数派」と言う意味で、ノイジーマイノリティーは「うるさい少数派」と言う意味です。
要は、ガミガミ言ってくるような人は少数派で、それほど気に留める必要はないと言うことです。むしろ、何も言わないサイレントマジョリティのために記事を書くことが、本道だと言うことです。
日本のネット文化に「炎上」と言うものがあります。ノイジーマイノリティーが騒ぎたて、それに惑わされたブログ主が過剰反応して、それを面白がる人も加わって、2ちゃんねるなどの匿名掲示板などがそれをさらにブーストするという効果が加わって、ブログが停止するほどの書き込みが行われる現象です。
この現象も、ネットならでは起こりえる現象だと思います。昨年の大震災の時も、同じような現象がネットで繰り広げられ、不要な不安を煽るのに一役買いました。
この「炎上」を恐れる心理を、一部の2ちゃんねらーは自分の力を増強するのに利用するようになりました。たまに「田代砲だ」とか言って騒いでいる人がいますが、その典型です。
これによって、ノイジーマイノリティーの理不尽な要求がまかり通ることが、少なからず起こるようになってしまいました。「モンスター○○」の端緒も、もしかしたらここかもしれません。
2ちゃんねるは一定の役割を果たしたと言う人が多いですが、私は日本人の心理・思考に大きな影を落とした(一種のトラウマを作った)という面が否定できないと思います。これが、私が2ちゃんねるを「総合判定ではマイナス」と考える理由です。
もちろん、すべての負の側面の原因を2ちゃんねるに求めるのには無理がありますが、結果の出ている議論なのにネチネチと同じような嫌がらせともとれるコメントをしてくる人などは、こういう2ちゃんねるにおける「成功体験」に味を占めて、自己を現実以上に肥大化させてしまった「ノイジーマイノリティー」なのだと私は思います。
これは本人にとっても不幸だし、書き込みを行われる方にしても不幸です。
幸い、最近はネット住民も進化ししょうもない「炎上」騒ぎもおおむねなりを潜めています。ところどころ「反原発」とか「政府の情報統制」とか書いているのが、まあ残党とみて間違いないでしょう。
バブルの申し子でもあるわれわれ世代ですが、ネット黎明期の目撃者でもあります。その変遷を誇りを持って語れるようなネット史の一幕を作ることに、努力を傾けたいと思います。