読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

【統合医療】神田橋篠治の言葉より

今日は、神田橋篠治先生の「精神科養生のコツ」から、エッセンスをご紹介します。
「気持ちがいい」という感じをつかんで、その感じですべてを判定すること。それは、この本の残りの全部の章を合わせたほどの重要性があります。
冒頭に登場する言葉です。「気持ちがいい」ことの重要性を書いています。

近代医療は緊急事態の治療法としての面が濃い技術です。その面でめざましい成果をあげ、今も進化し続けています。そして、緊急事態ではない病や病とまでは言えないような不健康状態が近代医療のし残しとして目立ってきました。また、避けられない副作用へ関心が向くようになりました。そこで、さまざまな代替医療や民間療法が勢いを盛り返してきました。その流れは歴史の逆行ではありません。緊急事態を治療する点では、代替療法や民間療法は近代医療に敵わないので、蔑視されてきました。その歴史は反省されて、近代医療は代替医療や民間療法と手を組んで進む「統合医療」を提唱するようになってきています。ところが、こんどは代替医療や民間療法の側にいままでどおり近代医療を敵視する気分が残っています。「統合医療」を目指す医師は信頼できる医師です。そして、近代医療と単なる住み分け分担ではなく、重なり合い助け合う関係を目指す代替医療者は信頼できる治療者・指導者です。少なくとも「敵対意識」の雰囲気は養生の世界にはなじみにくいのです。「あれか、これか」は緊急事態での姿勢です。養上では「あれも、これも」の姿勢が良いのです。
私が依拠としている「統合医療」の姿勢です。

鍼灸の世界へのあなたの関心をけなす医師は、医学者として優れていても、ダメな治療者であるということです。養生を無視する精神の持ち主です。
医学者として優れていても治療者としてはダメ、というのがあるのですね。

(民間薬やサプリメントについて)しかしあなたに有益か有害かどうか、正確には今のあなたにとってどうなのか、まったく分からないのです。風説に乗せられるのではなく、今の自分に合うかどうかを見定めてください。自分で何とかしようとする意欲の発露です。その一助として指テストや下トントンを紹介しました(中略)その姿勢は「だまされない自分」として、生活や人生全体にまで広がることさえあるのです。
「誰かが効く(効かない)と言った」ではなく「自分で効くかどうかを見極める」ことの重要性を説いています。
そしてそれが、人生哲学にまで昇華し得ることを示しています。

良いもの、役に立つもの、可能性を探そうとする医師の方が、問題点や原因や欠点を探すことに熱心な医師よりも一段優れています。
全くその通りだと思います。

あなたの神経症をさらに工夫して、磨いて、もっと上等の神経症にしてゆこうと思ってください。
「治す」のではなく「上等の神経症にする」。この考え方はとても重要です。

ご興味があれば、かってご一読を。読んでおいて損はない本です。