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隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

【統合医療】医療統計は基本的にウソ

私は一応統計学の基礎知識を持っているので、統計学と言うのは「上手にウソをつくための方法」であると言うことを知っています。

たとえば、こんな質問が大学入試で出たとします。

1面あたり1/6の確率で出る6面体のサイコロに1~6の数字が各面に書かれているとします。このサイコロを10回振ったところ、1が10回連続で出ました。次に振った時1が出る確率はいくらでしょう?
こんな問題を出す先生はよほどいじわるだと思いますが、確率・統計の基本を勉強している人であれば即答できると思います。答えは質問冒頭に書いてある通り1/6です。この正答に疑問を抱く人は科学的思考ではなく「日常的感覚」で判断しています。

サイコロを振った時に1が連続で出ることはあり得ない事ではありません。10回連続で出る確率は低いですが、これは0.00000163%の確率で起こります。それが起こったにすぎません。それまでに出たサイコロの目は、次に振る目に影響を及ぼさないとされています。こういうものを独立事象と言います。

どんなことでも起こりうると言うことを理解することが、確率論理解の基本段階としてとても重要です。

どんな事だって起こるさ 寄り道の先
空が青い事に 理由(わけ)もなにもなかった
ここから始めようか 意味なら雲と同じさ
僕らはこのまま そう 意味なんかないから

アカシア / レミオロメン
では、このサイコロは本当に1が1/6の確率で出るのでしょうか?その前提を突き崩す、つまり質問文に書いてある「1面あたり1/6の確率で出る」と言うのがもしウソだったらどうしたらいいんでしょうか?

つまり、1が10回連続で出た時点で、怪しいと言うことを感じ取る人は少なくありません。この前提が間違っている可能性に気付くと言うのも、科学においてはとても重要なセンスです。

「問題の答えは1/6だろうけど、そのサイコロおかしいんじゃね?」
こういえる人が理想の科学的センスの持ち主でしょう。
どんなことでも起こりえるが、起こりえる可能性の低いことは起こりにくい。これもまた事実なのです。

実際に0.00000163%の可能性も排除できませんが、これに対して疑念を差し挟むことも可能です。これが、統計学で行われる「検定」です。サイコロのような独立事象の結果は、通常ポアソン分布に従うとされます。ポアソン分布に従っているかどうかを調べるためにはカイ二乗検定と言うものを行います。

なので、10回連続で1が出たサイコロを検定すると、多分「このサイコロの各面の出る確率は均等ではない可能性が高い」と言う結果が出ます。

さっき「どんなことでも起こる」と言っていたのに、おかしいじゃないか!と突っ込まないでください。これが、統計学の現実なのですから。

奇跡を人は望みますが、実際には奇跡はあまり怒りません。だから、そういうものは除けて、常識的に「ありえそうな答え」を示すのが統計学なのです。
たとえば、上記を見れば「サイコロの各面の出る確率分布はポアソン分布に従う」という「仮定」があります。これはあくまで仮定であって、正しい証明はできません。

大学入試のテストの点数分布が正規分布に従うと言うのも、これと同じく仮定です。

そして、結果も「ある程度確からしい」というものであり「確か」と言う表現は使用してはいけない事になっています。この検定結果が正しくない確率を「危険率」と言い、通常5%とか2%に設定されています。

逆に言えば、検定結果は5%ないし2%の確率で間違っていると言うことを言っているのと同じです。

医療統計も、基本的には統計学の処理を行っていることに間違いはありません。したがって、マジョリティーに対する精度に関しては確率通りに動くところは大きいでしょう。

しかし、マイノリティーに対しては謎な部分が大きくなっていくと言うことを、知っておいても損はないでしょう。

つまり「ホメオパシーは効かない」という書き方は正確ではありません。「ホメオパシーは(・・・と言う手順と検定により)効かない可能性が高いと結論された」と言うのが正確です。本来、危険率も合わせて書くと私は大学では習ったのですが、ホメオパシー否定派が危険率を記載したのを見たことがありません(ま、論文には書いてあるんでしょうが)。

なので、本質的に「医療統計はウソ」なのです。