隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

【統合医療】ダブルブラインド・テストの盲点

薬の効果を調べるのに一般的に用いられているテストに、ダブルブラインド・テスト(二重盲検)と言うものがあります。これは、薬で無いものでも処方されると効いてしまうと言うことが分かっているので(プラセボ効果)、プラセボ(偽薬)に対して優位な効果の差をもつ薬だけを薬として認めましょうと言うことです。このとき、医師も患者もその薬が真薬なのか偽薬なのかを知りません(なので「2重盲検」)。簡単に図にするとこんな感じです。

2重盲検
ここでプラセボ(偽薬)に効果があることに疑問を感じる人がいるかもしれませんが、何度もの実験でプラセボが効かない事は無かったのです。だからこそダブルブラインド・テストというテスト方法が生み出されたわけです。

ここに疑念をさしはさむ余地がたくさんあるわけですが、たとえばプラセボ効果の正体とは何なのか、と言うことが語られたのを、私自身はあまり見聞したことがありません。なので、勝手に以下のような「4重盲検」と言うものを考案しました。

・医師・非医師がそれぞれ4つの郡に真薬・プラセボを投与する。
・患者は、医師か非医師かは知っている。

日本の法律では医師以外が投与することはできないので実現するのは難しそうですが、実際に行うとこんな感じの結果になるのではないかと思います。

4重盲検
同じ薬でも、医師が処方するのと非医師が処方するのには効果の差が出ると思うわけです。
実際に、同じ薬であっても、「名医と名高い医師が処方する」場合では効果が違うことを実感している人は少なからずいると思います。
もちろん、投薬時間や患者の日常生活へのアドバイス、食事など様々な面をケア出来るからこそ名病院であり名医なわけで、「名医だから」という心理的効果のみでプラセボ効果が増長されていると言うわけではないと思いますが。

なぜここに踏み込んでいかないのかと言うと、そこに踏み込むとどちらかと言うと代替医療・ホリスティック医療と言ったものの土俵になってしまうからです。

患者の心理的効果によって薬の効果に影響があると言うことを積極的に認めたがらないのは、そういうことなのではないかと思います。

実際、一般的な臨床医であれば効かない薬でも「気休め」に処方することはままあるのではないでしょうか。

近代医療でも、患者が死ぬこともある。代替医療でも、患者が助かることもある。

それでいいのではないでしょうか?