隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

【統合医療】良い整体師の見つけ方

以前、良い整体師の見つけ方を書きますよと言っていた事を思い出したので、書いてみることにします。

と言っても簡単な話で、あなた自身がいいと思った整体師さんがいい整体師さんなんです。

信頼できる人にかかるのが一番です。逆に、いくら腕が良くてもあなたがいいと思えない整体師さんは避けた方がいいでしょう。

なぜかと言うと、整体師と整体を受ける人の間には「相性」があるからです。

以前RCT(ランダム化比較試験)が統合医療に適用できるできないと言った話がありましたが、RCT自体は統合医療に適用できることは間違いがありません。治療内容と治療結果を数値化できるのであれば、結果の正誤は別としてRCTを適用できることに疑いの余地はありません。

そして結果はもちろん、現在の医療利権者の望みどおり、ごく一部を除き「統合医療には効果」がないというものでしょう。何のことはない、彼らはホメオパシーでの成功体験をもう一度「統合医療」に対してやってのけて、自分たちの地位をゆるぎないものにしたいのでしょう。

ただ、RCTを行うためには数値化と言うことが避けられません。そして、アナログである人体を数値(デジタル)にするためには、どうしても量子化(情報数学用語です)という段階が必要となります。実はこの量子化と言うのはとても難しいのです。そして、厳密にはこれは不可能と言っていいのです。情報工学では、すべて量子化と言うのは疑似的にしか行うことができないと教わります。低周波音の件でも書きましたが、「音」などと言うとうの昔にアナログ・デジタル変換の技術が確立されたかに思われているもの一つとってみても、一筋縄では行きません。

ましてや、治療行為と治療結果と言うものを完全に正しく量子化することが可能でしょうか?私は不可能だと思います。そして、大学の時統計工学の教授がオペレーションズリサーチという、経営を計算で行う学問があるのですけど、この量子化、アナログ事象のデジタル化、オペレーションズリサーチにおいては「モデル化」と言うのですが、モデル化が間違っていると途中の計算が完璧に正しくても答えはまるで間違ったものになる、そして、歴史がそれを証明していると言っていました。

まあ、教授はモデル化が正しければ答えも必ず正しいと言いたかったようですが、では正しいモデル化はどう行うのか?と言うのは実は答えがありません。

たとえば、私の血圧130とあなたの血圧130は実は意味が違います。数値化して検証すると言うことは、そういう誤差、情報工学では量子化誤差(エリアシング)と言いますが、が生じることを意味します。そして、その誤差が無視できるものか無視できないものか。それはモデル化の段階で決められているにすぎません。ユークリッドの第5公準と同じです。

つまりRCTが正しいと言うのはあくまでEBMというモデルが正しいという前提に基づいて正しいのであって、普遍的に正しいというわけではないわけです。おそらく、結果が出るとしても数十年~数百年の時間を要します。なので「個別化治療はRCTが馴染まない」という表現を、EBM的文脈だけで持って「誤っている」と解釈するのは早計なのです。

おそらく「治療者」×「患者」の全組み合わせにおける検証を行えば、正しい結果が出るはずです。しかし、それはつまりすべての患者がすべての治療者の治療をすべて受けると言うことを意味するわけですから、当然ながら無意味な仮定ですし、どの治療が効果があったのかが分かりませんし、実行も限りなく困難です。

つまり、医療において治療者と患者は一体不可分のものであって、分かつことができないのです。西洋医学的パラダイムでは、医師と患者は分けて考えられるとされていますし、人間と病気も分けて考えられると考えているようです。この基本的な考え方そのものに誤謬が潜んでいるわけです。私は、西洋医学に分類されるもので、「治療者と患者は一体不可分」という考え方をしているものはユング心理学以外に見聞したことがありません。

整体師の選び方で言うなら「あなたが良いと思う整体師を選べ」と言うことになります。それが出来るならこんな糞ブログエントリ読んでおらんわい!という方のために、簡単なアドバイスをさせていただきます。

ひとつには、袖すり合うも多生の縁と言うことがあります。あなたがたとえばたまたま通りがかって気になった、あるいはネットで見つけて気になった、この「気になる」と言うのが既に縁なのです。一期一会の精神で、はずれでもともとの気持ちで試してみる勇気が必要でしょう。

ひとつには、技術的や方法論で患者を納得させようと言うのではなく、雰囲気で納得させる整体師を選ぶべきだと言うことがあります。能書きは良いのです。基本は、異性に惚れるのと変わりがありません。惚れた整体師に診てもらうのが良いのです。理屈を並べても女性は惚れてくれないのと一緒です。

上記の2つを間違えなければ、あなたの体に合った最良の整体師が見つかるはずです。それは医師かもしれませんし、カイロプラクターかもしれませんし、鍼師かもしれませんが。

上記の2つを間違えなければ引っかからないと思いますが、たとえば枕を売りつけようとする整体師はあまり上等な整体師ではありません。上等な整体師は枕の作り方を教えてくれます。上等な内科医があまり薬を出さないのと同じです。

また、上等な整体師は例外なく勉強熱心です。なので日曜日も営業している整体師はあまり上等ではないかもしれません。日曜日に整体師は組合みたいな感じで事例報告など勉強をしているそうです。

値段がむやみに高いところは考えものです。上等な整体師は「なるべく多くの人に良くなってほしい」と思っているものですから、手ごろな価格で営業しています。出張など融通もききます。価格は30分いくらと時間単位ではない「1回いくら」のところの方が上等な整体師が多いようです。30分いくらのところにはリラクゼーション効果はあっても治療効果はあまり望めないようです。

あなたにとって最良の整体師が見つかることを祈っております。