隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

【統合医療】何もしないことも治療となる

最近の人たちが陥りがちな罠に、病気を発症したら「何か治療のための行動を起こさない限り、どんどん悪化してしまう」という妄想に取りつかれてしまうと言うことがあります。

パニック障害なんかはその典型で、一度パニックを起こすと、「またパニックを起こすんじゃないだろうか」という恐怖に取りつかれて「広場恐怖」となり、外出できなくなると言った事が起こります。

このために薬を飲まなければならない、と言う思考回路になるのですが、統合医療的な考え方では「パニックを起こしても死にはしません」「だから不安にならなくても構いません」「薬は有効なら一時的に使用するのもアリですが依存しては意味がありませんし、無効なら飲まない方がいいです」となります。

何のことはない、森田療法の焼き直しに過ぎないのですが、統合医療ではこの森田療法と同じ治療態度があらゆる疾病に対して有効であると考えます。

たとえば、ガンやリューマチなどの「不治の病」とされているものにも、この態度は有効だと言うわけです。

これは、中村天風の説く「取り越し苦労厳禁」とほぼ同じ内容です。ガン検診に行って「ガンの疑いがあります」と言われ、3ヶ月後再検査と言われ、3ケ月間恐怖に恐れおののいて暮らします。すると、ガンがもし本当にあれば、悪化しますし、もし実はガンがなくても「精神神経免疫学」でも明らかにされつつあるように、長期間の不安・ストレスに置かれると免疫力が低下することが分かっていますから、本当にがんを発症することもあります。

つまり検診がガンを作りだしている恐れがあると言うことです。この仮説に対する検証がされたと言う話は聞いたことがありませんが、十分あり得る話だと思います。

これが「(あらゆる)検診は有意に寿命を延ばさない」という説にも信ぴょう性を与えることになります。

妻のママ友さんが胃の検診か何かで引っかかり、さんざん苦しい検査をされ2万円も取られた揚句「著変なし」みたいな結果だったそうで、苦しい怖い思いをしてさぞ寿命も縮んだ事だと思います。「なんじゃそりゃ」と言いたくなりますが、現代の病院で行われている医療と言うのは95%くらいがこんな無意味(と言うか有害)な「医療」なのですね。検査ばっかりでなんの治療もしてもらえません。

私なら2万も出すなら行きつけの整体(もちろん保険適用外)に10回は通えますからそうしますが、最近の医療の堕落には愕然とさせられます。

そんなこんなで、私は40歳以上は受けろと言われる胃部検診はすべてパスしています。バリューム飲んで便秘になったらそれこそ大腸がんにでもなりかねませんしね。第一、スキルス性胃がんなら発見された時点で死亡はほぼ確定、早期発見・早期治療なんて幻想なんですから(ガンで死なないのは本当のガンで無い「ガンもどき」だから、本当のガンなら速やかに死にます)、時間とお金と体力の無駄です。

そんなことにお金や時間を費やすくらいなら、自力整体をしていた方がよほどマシですし、もっといえば寝ていた方がマシです。

治療選択肢がたくさんできてそれを選べるのが医学の進歩みたいに思っている人もいるようですが、たとえばご飯屋さんには行った時のことを考えてみてください。まずいメニューが1000個ほど選べる食堂と、メニューは「ラーメン」しかないけどすこぶるうまいラーメン屋、どっちが魅力的ですか?

治療選択肢を増やすのが医療の進歩とは限らないし「何もせず、寝ておく」と言うことも立派な治療の一環なのです。寝ればガンも治ることがあります。

そういうことを臆面なく言える医師は、今ではもはや絶滅してしまったでしょうか・・・。