いや、すごいです。
久々に感動した。
約9 万5000 冊の電子書籍サービスを誰もが簡単に利用できる
電子書籍専用端末『BookLive!Reader Lideo(リディオ)』
NEC、UQ WiMAX、三省堂がトリオでAmazonの日本進出(浸食)を食い止めに来ました。
BookLive!は以前からiOSやAndroidでも使えることで有名な電子書籍リーダーおよび電子書籍販売サイトで、蔵書数には定評があります。
この製品がターゲットにしているのは明らかで、「Kindle Paperwhite 3G」というAmazonの電子書籍リーダーです。
楽天には悪いけど95,000冊の注記「楽譜等は含みません」には笑ってしまった・・・。
性能的にはほぼ同じなんですが、一応おさらいとして、
・モノクロです
・自発光ではない反射型液晶で、暗いと読めません(Amazonは「E-ink」と称してます)
・その代わり消費電力が桁違いに少なく、1週間くらい無充電で使えます。
・反射型なので自然の紙に近く、目に優しい(お年寄りにも読みやすい)とされています
というか、米国ではシニア層をメインに昔から売れています。
・月額通信料は要りません。
その代わり、本のダウンロード以外の通信はできません。
ってな感じです。
で、なにが違うの?と言うと最大は、LideoがWiMAXで通信すると言うところでしょう。
実際に3GもWiMAXも使ったことがありますが、体感通信速度は5倍以上違います。
そして、電子書籍をタブレットなどで読んだことのある人ならみんな思ったことがあると思うのですが、ダウンロードに結構時間がかかります。
高速なWiMAX(3Gと違ってまだまだ空いている)と、E-ink型電子書籍リーダー、これってすごく相性がいいんじゃないだろうか?って思いました。
思うに、ラジカセにしてもiPhoneにしても、何でもかんでも組み合わせりゃいいってもんじゃなくて、ちょっと古く聞こえるかもしれないけど「シナジー」(相乗効果)が無いと組み合わせても意味がないんです。
ま、私が入社した20年ほど前にはよく言われた議論ではありますけどね。
確かに田舎ではつながらないけど、都市圏ではほぼつながるので自宅ではほぼつながるってことです。
Wi-Fiしか通信手段の無いタブレットや電子書籍リーダーは、家にLAN回線がないと使えません。マクドナルドに行くとか手はなくはないですが、公衆無線LANって自宅にLANを引くよりかなり敷居が高いです。
以前、シャープがGALAPAGOS(Wi-Fiのみ)を発売したときに、家にLANが無い人から「どうやって本を買うのだ」という質問が殺到したとかしないとか。
どうやって日本のシニア層から金をふんだくるか。なんでって、シニア層が日本の資産の8割以上を持っているからです。これを考えずに今後の国内ビジネスは成立しません。
スマホのモバゲーなんて、日本の富の5%も持っていないような若年層から小金を捲き上げてるだけなんで、将来性がありません。
指をくわえてAmazonにその金を全部持って行かれるのを見ていることはないんです(ほんで、ミキタニ君は先走っちゃったんだろうけど)。
思えば、NECと言えばかつては「日本電気」で、Microsoftの日本侵攻を必死で食い止めようとしていたなぁ~(結局負けたが)。あの時食い止められていれば、ソフトウェア産業でここまで日本は隷属的な立場に置かれることはなかったと思いますけどね!
なんにせよ、面白くなってきたことは確かです。