隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

住宅は購入or賃貸?

まあ古典的な命題なんですけど私なりの見解を書いてみたいと思います。

触発されたのは以下の記事です。

住宅を賃貸と購入どっちがいいの?と聞かれたら「賃貸最強!」と答えよう
私は、ここで主張されていることにはなんとなく同意します。

しかし、私は住宅を購入しました。矛盾しているでしょうか?

実はこれは全く矛盾しません。賃貸vs購入についての議論の多くは、ある一点を意図的に無視しているからです。

それは、「ある一つの住宅について、購入するか賃貸するかが選べることはまずない」という重大な事実です。

たとえば、新規分譲マンションがあったとします。その時点では購入以外には選択肢が存在しません。

「絶対、心からそこに住みたい」と思うのであれば、買う以外に方法はありません。

もちろん、どうしても賃貸にしたいなら、もし不動産屋さんに知り合いがいたら、代わりに買ってもらって家賃を払うと言う方法もなくはありません(現実的には難しいですが)。

しかし、その方式にはほとんど金銭的メリットがないんですね。不動産屋さんも商売ですから、当然家賃の回収リスクやら天災のリスクを織り込んで、住宅ローン返済額の2倍くらいの家賃を取らざるを得ないでしょう。

つまり、同一の住宅にどうしても賃貸で済みたければ、倍のお金を払わないと住めないわけです。

これは、逆のケースも同じことが言えます。賃貸マンションを1戸だけ買いたくても、普通は売ってくれません。マンションを一棟ごと買わないといけなくなります。

もちろん、マンションを一棟買いしてその人部屋に住み、他の部屋を人に貸してその家賃でローンを返済すると言うのもアリですけどね。

要するに、住宅に住むにはいくつもオプションがあって、その典型的なのが住宅購入と賃貸というものであると言うことです。

それぞれに長所・短所があって、しかもその結果が分かるのが10年・20年後という極めて長期にわたるため直接比較が不可能なのです。

なので「今」住宅を探している人は、自分がどういう所に住みたいかという事をよく考えて、その次に購入・賃貸を検討すると言うのが正しい順番だと思います。

住宅を探すのに、まず「購入か賃貸か」と考えるのは、結婚相手を探すのに「お相手の血液型はA型かO型」と決めてから探す愚に似ていると思います。