隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

NATROM氏は医療裁判の当事者になったことがないのだろう その2

さて、件の記事にコメントをつけていただいております。

私は好きなのですが、印象的に改変される事がNATROM氏はお嫌いなようなので、ちゃんとコピーペーストでコメントの一文を引用します。
NATROM
被害者がインチキ医療を告発する裁判を起こすのであれば、裁判費用の肩代わりでも意見書を書くのでも、喜んで私はやりますよ。というか既にやっています。裁判のことも、医療問題のことも、知らないのは私ではなく、だいぶつさんのほうです。
上記の文から読み取れる事実は、以下の2つです。

・インチキ医療の被害者が医者を告発するなら、手伝う用意はある。
・それも既にやっている。

∴だいぶつはNATROMより裁判・医療問題に関して知らない。

論理的考証は別として、この文章からハッキリ読み取れる事実は
NATROM氏は医療裁判の手伝いをする用意はあるししたこともあるが、医療裁判の被告や原告、あるいは証人になった事実については記述が曖昧で不明、ハッキリわかるのは意見書を提出したことがあるという事実だけである。
ということが分かります(なんだか論理学Iの授業みたいになってきたな・・・)。

さて、私が「医療裁判の当事者」と思うのは医療裁判の原告ないし被告、あるいは最低でも証言台に立ったことがあるという事を想定していたのですが、ものの見事にその部分はかわされている。さすが、NATROM氏ですね。

コメントをさらりと読んだだけの人には「NATROM氏は医療裁判の当事者になったことがあるんだ」という印象を与える一方で、実は当事者になった事はないと言う事は書かず、しかもウソを書いていないと言う見事な論法です。憧れる。

だいぶつは医療裁判の当事者になった事はありませんが、前から書いている通り「低周波音被害」についての裁判をしていて被告になったことも原告になったこともあります。私の定義で言えば「当事者になったことがある」ということです。

さらに、低周波音被害については本来医者が積極的に闘いに行かなければならない領域です。まあ、NATROM氏に言っても「専門外」と一蹴されるのは目に見えていますが、それを実際にしたのが汐見文隆医師です。

汐見文隆医師は医者として科学者として、正しいことをしました。正しいデータを正しく測定し提示し続けました。意見書を出すのみならず、被害者の家に実際に行って確認したり、当然裁判に証人として出廷したりしました。しかし、行政に、司法に負けました。

現在、汐見医師は老齢で隠居中ということになっており、私も意見書の提出を断られたのですが、実際のところは低周波音被害者に対して「必ず負ける裁判などせず、とっとと避難しろ」というスタンスに変わられたのだと思います。

医療裁判において、当事者になると言う事はつまり負けることです。それどころか、うっかり裁判で負けると間違っているモノに正しいというお墨付きを与えることにさえなります。医療被害者に裁判を勧めると言う事は、その二次被害を覚悟の上でやらせると言うことです。医療被害者に対し蒙昧に裁判を勧めるNATROM氏は、吉村医院の吉村医師を笑えるのでしょうか?

トンデモ医師とリアルで関わった経験 NATROMさんのまとめ
胃癌のセカンドオピニオンでありえない返書を経験した医師によるツイートをまとめました。トンデモな医師を排除する手段って、意外とないのです。患者さんが民事訴訟ででもガンガン訴えてくれればいいんだけど、えてしてそういう先生は患者満足度は高いので、訴訟まで至るケースは少ないようです。
本来、こういう問題は最近話題になってきているADR(訴訟外紛争解決)で処理するのに向いています。そのために総務省に公害調整委員会とかがあるわけですけど、まだまだうまく機能していません。でも、裁判制度ほど被害者に負担をかけずに済むと言う点は着目されてもいいと思います。

法制度という面からは、アメリカの様な証拠開示制度を用意すべきという話もあります。一部の刑事事件では導入されているようですが、民事裁判では導入されていないように思います。

実際に当事者になると言うことと意見書という文書を提出するだけでは、診えてくるものはずいぶん違います。
まあ、医療問題についてNATROM氏が無知と書いたのは半分釣りでしたが、裁判に関してNATROM氏が素人というのは、私は疑いません。