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隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

「若い人に任せる」の文脈が微妙

最近、経営が傾いてきたせいかわが社でも「思い切って若い人に任せた方が良い」とか社長だかが言い出すと言う事態になっています。

若い人に任せること自体はいいことだしどんどんやってけばいいと思うんですが、言っている人が昭和というかバブルな人であるためか、微妙な違和感がぬぐいきれません。

で、冷静になって考えてみると「仕事を若い人に任せる」なんてことは昔からずーっと行われてきたことなんですね。

当然と言えば当然で、人間は若い方が脳細胞も活性が高いし思考回転力も持続力もずっと高いわけですから、年寄りが勝てる部分なんてたとえば会社オリジナルのルーチンワークで誰も文書化していないような定型業務のやり方とか、そういうしょうもない部分しかないわけです。

あるいは、チームで働く場合のリーダーシップとか、それも割合で言えば少数でいいわけですから(船頭多くして船山登る)、全体として年寄りの出る幕なんて少ない方が健全な会社なわけです。

まあ、それを超越する年寄りがわずかな割合で存在することは知っていますが、実際にお目にかかった事はありません。それくらい希少なわけです。京セラの稲盛会長とかそんな類かもしれません。

それ以外の大部分の領域については、新しいことは当然若い人がやった方が良いに決まっていて、それは私が入社した20年前から多分変わっていません。

実際、自分で言うのもなんですが私も入社以来10年くらいは「社内初」の事をずいぶんやりましたし、その功績がいまだに会社の業績を下支えしている部分を見つけることもそれほど困難ではありません。

で、その功績を私は当時賃金という形では受け取っていないんですね。それは一種の社会保障というべきか、「年功序列」という形で将来当然受け取れると思っていたのですけど、それを出世や賃金という形で受け取る前に病気で倒れたり、その後会社が傾いたりして、今みたいな体になっちゃたわけですね。

話が横道にそれましたけど、若いものに任せないと仕事なんて回らないと言うのは昔も今も同じということです。

そして、昔と今とで大きく違うのがその仕事、業績に対する評価、報酬です。私たちの時代には「お前たちが相応の年齢になったら相応の処遇で報いてやるから」的な暗黙の了解があって、アホな私たちはそれを信じて安月給でせっせと働いてきて、まんまと騙されたわけです。

アホかどうかは別として、「年功序列」なんて神話を信じないと言う人はスピンアウトするくらいしか選択肢はなかったので、われわれ世代で言えば「信じるしかない」状態だったなというのは思いますね。

けど、今の若い人たちはそんな年功序列なんて夢物語を信じているとも思えず、会社の先行きもわからんのにアホかと一蹴されるか、そんな夢物語以下の話を信じるような程度の「若い人」しか入ってこないかのどちらかしかないんじゃないかと思うんですよね。

だから、昭和というかバブルな社長は深く考えずに「若い人に任せる」とか言っているのかもしれないけど、今の時代、若い人に任せて相応の成果が出たら相応の評価・報酬で報いるべきなんですよね。そこまで考えて言っているなら大したものですけど、多分言っていない。それが証拠に、賃金や昇格体制は全く変化していなくて、新入社員はどんなに頑張っても10年くらいは勤めないと役付にならない。管理職になろうと思ったら最短でも15年はかかるんじゃないですか?

もういっそのこと、バブル期以前組とバブル期以後組で分けて競わせた方が成果が出るんじゃないかなとか、最近では妄想していますけど。