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隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

医療とニセ医療の間に境界線などない

物事、白黒割り切れるものばかりじゃない、グレーもある。そういう言い回しを、聞いたことがない人などいないでしょう。

しかしこと医療の事になると、医療とニセ医療は分かつことができる明確な境界線をもつように思っている医療関係者が多いようです。

ニセ医療問題は単純なようでいて実は深遠です。現在の標準医療を構成する医療技術の数々も、元はニセ医療とみなされるようなものから発祥していることが少なからずあります。

ニセ医療を根絶やしにすることが、医療全体の発展に寄与するというのは、私にいわせれば誤解です。

もちろん、ニセ医療情報が出回ったらお医者さんは困るでしょう。診察室でやりにくくなるでしょう。でも、本来お医者さんというのはそういう商売なんですから、仕方がありません。そのうっぷんをネットで晴らすのも悪くはないでしょう。でも、それはあくまであなた(医療者)のカタルシスであって、医療の発展にはほぼ寄与しません。

学校の先生でも、昔は平気で自分の思い込みでウソの事を教えていると言う事がありました。でも今ではそんな先生はいません。「先生、Wikipediaにはそんなことは書いていませんが!」とツッコミを受けるのが怖いからです。

患者の思い込みで病気をコントロールしようと言うのは医者として正しい姿勢です。しかし情報が簡単に出回るようになったらそれはやりにくくなります。

それは、医学的に正しい情報であろうと間違った情報であろうと、素人が簡単に情報を調べられるようになるという状況が医者にとって不幸な状況というだけで、情報の正誤には関係がないのです。

たとえば、患者が間違った医学情報を思いこんでいたとします。点滴を打てば風邪は治ると。その患者に点滴を打って本当に風邪は治ります。これは医者としてアリなわけです。こういう臨機応変さが必要なのでしょう。

ならば、ホメオパシーを信じている患者にだって、何かやりようがあるはずです。

個人的には「ニセ医療の変な情報のせいで苦労をする」と言っているお医者さんは、「セカンドオピニオンなんて変な言葉流行らしたやつのせいで困る」と言っているお医者さんと、それほど差はないと思います。

人間の体という買えの聞かないものを相手に仕事をしているんですから、理不尽なことも受け入れる度量が必要でしょう。そして、人間は自分の信じたいものしか信じない生き物です。それもちゃんと理解した上の医者でしょう。ならば、ニセ医療情報の流布を医療のしにくさの原因として叩くのは、やつあたりです。

本来の原因は、自身の医師としての力量不足に起因します。