隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

精神科の転院で大わらわ(ジェネリック医薬品について)

ということで引っ越しに伴い、通院していた精神科に通えなくなりました。

やむを得ずこちらの精神科にかかるしかないのですが、困ったことにどの病院がいいのかさっぱり情報がありません。

医療は規制産業なのでしょうがないと言えばしょうがないのですが、そのせいかひどい目に遭いました。

最初にかかった病院が、私の持っていった紹介状に記載されている通りの処方箋を書いてくれなかったのです。

6種類あった薬の4種類を、医師が勝手にジェネリック薬(後発薬品)に変更してしまったのです。
もともと1種類はジェネリックがなく、1種類は最初からジェネリックだったので、つまり変えられるものはすべてジェネリックに変えてしまったのです。

もちろん、私は正規品、というよりもともとの処方通りの処方箋を書いてもらうよう希望したのですが、押し切られた格好でジェネリックを処方されてしまいました。

医薬品に詳しくない人でも、ネットでちょっと調べたら、ジェネリックというのは「先発薬品(正規品)と同じ作り方をしている」ことが担保されているだけで、同じ効能は担保されていないということが分かると思います。

というか、人体を用いた検査を行って同じ効能があることを調べるには莫大なコストがかかるわけで、これを省いている分ジェネリックは安いわけです。

だいいち、安いといっても医療費は3割負担で個人の負担を考えるとごくごくわずかな差ですし、そもそもの薬価も半値8掛けとかならともかくせいぜい1~2割程度安いだけで、劇的に安いということはありません。

そんなわずかな金額のために、効能が変化するリスクを負いたくないと思うのは私だけでしょうか?

また、精神科というデリケートな領域において、薬価が多少安いというしょうもない理由で処方を勝手に変更してしまう医師も、悪意がないにしてもあまりにも大雑把とのそしりを免れないでしょう。

この件で消費者センターや保健所に文句の電話をして、とりあえず医療費は全額返金してもらうことができ、違う病院に行ったところ本来の処方をしてもらえてとりあえず一安心しているところです。

ジェネリック推進はまったくもって「誰得」の世界です。

薬価は多少は下がるかもしれません。しかし、それ以上に人々のQoLが害されている可能性があります。このコストは一体だれが負担するというのでしょうか。

薬価が下がったにもかかわらず患者にお得感が全くないですが、その分だれが得してるんでしょうか。

この国の医療行政に対する絶望感が、より強くなった格好です。