隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

太陽光発電は儲かるのか?

ひょんなことからそういう業界に入ったわけですが、九州では太陽光発電が盛んです。
日照量が多いということもあるのですが、現時点の技術では関東以北は(北海道を除き)太陽光発電には適さないといわれています。
理由は雪が降るからです。太陽光パネルの上に雪が積もれば当然発電しなくなってしまいます。

ということで西日本とりわけ九州が有望とされています。北海道も内陸部には雪が少ないところもあり、また北海道の雪は本州の雪と違いサラサラで落ちやすいということもあったりして、北海道ではメガソーラーが盛んです。土地の取得がしやすいというのもあるのでしょうね。

で、最近は九州に太陽光発電所を作ってひと儲けしましょうという話がよくあるんですが、本当に儲かるんでしょうか?結論からいうと、儲かる可能性が高いです。

現在産業用太陽光と言われている10kW以上の発電設備を作れば、全量買い取りと言って太陽光で発電された電気をすべて電力会社が高値で買い取ってくれます。だいたい、今使っている電気代のkW単価の3倍くらいで買い取ってくれるわけです。

でも、高いんでしょう?とみんな思うわけですね。屋根の上に乗っけるのは、実は高くつくのです。瓦屋根都下の上に乗せるには足場も組まないといけないし、柱の位置に正確にアンカーを打ったりする施工技術者(しかもこの技術者は電気工事士の資格も必要)を雇わないといけません。

その点、産業用では「野だて」と言われる地面に太陽光を設置する方法が主流です。この方式の最大のメリットは架台と言われている太陽光を支える台ですね。これの強度がさほど必要ないのです。平たく言うと、通常の住宅では必要な建築確認とかが不要です。看板とかと同じ扱いですね。屋根の上に乗っけるのであれば風過重とかを考慮しないといけないのですが、野だての場合「風で吹っ飛んだらまた交換したらいい」の発想です。第一、風速何十メートルもの風などめったに吹きませんし、付近に人がいなければ事故の心配もいりません。

ということで、太陽光パネル自体の値段は同じですが周辺の価格がとにかく安くつきます。
なので、最近では新しく土地を買って太陽光発電所を設置しても儲かる、とかいう業者が表れているくらいです。

現時点の買い取り価格、税込37.8円/kWh、増税後は38.88円/kWhが20年間続けば、計算上は投資額の2~3倍を回収できることになります。このお金は、「再生エネルギー賦課金」とか言って、各家庭に電気代として上乗せされているわけです。そりゃ、儲かります。

現時点では、この「賦課金」という一種の罰金(再生可能エネルギーではなく原子力とか火力という電気に頼った罰)から逃れるには、自分も太陽光発電を設置するしかないというチキンレースになってしまっています。

ま、震災直後には「原子力由来の電気は使わずに済むようにしたい!」と言っていた人がたくさんいたので、そういう人たちの望み通りの政策と言えるでしょう。

それが経産省の政策なので、みんなそれに乗っかろうとしているのが現状です。