隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

リーマンブロガーを叩くのが流行りのようで

リーマンブロガーのだいぶつです。

最近、尊敬するイケダハヤト先生がサラリーマンブロガーを揶揄する(=悪く言う)記事を書いたようで、悲しい気持ちです。

ブログというのはもともとWeb Logの略です。英語では最初の発音がだんだん省略されて(we)blogとなりました。略されてから日本に輸入された概念なので、日本では単にカタカナで「ブログ」といいますが、Webに記載されていることに関してその時思ったことを簡単に記録したりするものだったのです。

そんな「俺様はブロガーだ」なんてえばっていうような性質のもんじゃなかったというか、たぶん今でもないのです。
そこを勘違いしているのか、わざとあおっているのか知りませんが(バカだから知らないのだろうけど)、わかったようなことをエラソーに書いているのを見ると少しイラつきます。

ブログの登場当時はGoogleがBlog it!というサービスをやっていたりしました(日本語版は多分未公開)。ブログに、コメントやトラックバックといった割とイケてる機能が当たり前のようについているのも、Googleが最初にやったからだと私は思っています。

いわば、今でいうところの「はてなブックマークコメント」のようなサービスだったのですね(はてブはコメントに対するコメントやトラックバックはできない、制限付きブログ)。Twitterのことを一時期「ミニブログ」とか言いましたが、Twitterはいわばブログの亜流、ブログの別形態みたいなものです。

つまり、もともとブログっていうのは一般庶民がちょこちょこっと思ったりしたことをつらつらっと書いちゃったりしちゃえるシステムが大元だということです。そして、情報と情報の間をコメントやトラックバックなどでつなぎ、ネット人民全体に浸透させる。これは、情報流通、一般に「マスコミュニケーション」「マスコミ」と言われるものから考えると革新的な進歩だったと言えるでしょう。

何がいいたいかというと、「プロブロガー」「リーマンブロガー」「タレントブロガー」なんていうくくりでブロガーを分類するというのは、ブログの本来のありようとしては極めて不自然なことであるということです。

いろんな人がいろんなことをいろんなブログで書く。それでいいのです。

いくら儲けたから偉いだの、マネタイズがどうだの言いますが、とても立派なコンテンツをアフィリエイトも何もなく惜しげもなく公開している人のほうがはるかにたくさんいます。代表がWikipediaです。全く広告もなく、クオリティの高いコンテンツを公開しています。

だから、イケダハヤトが何をほざこうが私は気にしません(というか基本は見ません)。ただ、あまりにも商業主義に走りすぎて、PVを稼ぐために自分が思ってもいない、必要以上の煽り行為を見ていると、正直不愉快な気分になるのも事実です。

思ったことを思ったままに書く。それなら構いません。本来の「イタい系」ブロガー、イケダハヤトはそれほど嫌いではありません。サンドバッグのように叩ける、優れた逸材だと思います。

しかし、最近のイケダハヤトは「イタい」を通り越して「ウザい」です。