隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

山本翁と私

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山本翁で有名な山本式姓名判断。実は、このサイトを作ったのは私です。

姓名判断のページの下のほうを見ていただければ、CGIプログラム作成協力 「だいぶつ」の文字が御確認いただけると思います。
※ 2014/10/6に確認したところ、だいぶつに無断で削除されていたようです。 まあいいけど。

かれこれ20年も前になるでしょうか。山本翁(本人ではなく、息子。本人はとうの昔に死んでいます。わかりにくいので、以下はこの息子:私の会社の先輩を山本翁と呼びます)が、私に姓名判断サイト構築話を持ちかけました。今と違って、当時はサーバーレンタルにも年何万もの金がかかる時代で、酔狂な人だなと思いながら、UNIXやWebのことは何も知らない人だったので、手取り足取り教えてあげたものです。

もともとの動機は山本翁が自費出版でこさえた占いの本の在庫をネットで売りたい。というものでした。

最初に話を聞いたとき私は、どうせやるなら「翁ポータル」みたいなサイトを作って占いのハブサイト的なものにする、ポイント制を導入し新生児命名などができるようにするというようなことを考えていたのですが、彼の考えはみみっちく感じたので、めんどくさいと思うようになりました。

ただ、IT技術者としての高い能力を持ちながら、会社では全くその技術を生かす機会を持たなかった私は、はけ口を求めるようにこの仕事に取り組むことになってしまいました(タダで!)。

お金もくれないようなので、最初はプログラミングを教えてあげて、自分で作れるようにしてあげようと思ったのですが(無償でプログラミングを教えてあげるというのも、今思えば気前のよい話です)、残念ながらあまりできのよくない生徒で、結局自分でプログラムを組めるようにはなりませんでした。当時30台だったと思うので、プログラムを始めるのに遅すぎるということは無かったはずで、どうやら才能が無かったようです。

しかたが無いのでコアになる部分はほとんど私が作りました。当時phpがあればもっと簡単だったと思うのですが、今と違ってhtmlの動的生成も漢字の扱いも大変で(charset=utf-8が無かった)、jcode.plというPerlのライブラリを駆使して何とかやりきりました。最初、SJISでやりたいとか無茶なことをいっていたのですが、UNIXで動かす以上EUCじゃないと話にならないといってEUCで作りました。

山本翁は、しきりにcgi-lib.plやjcode.plといったライブラリがなぜタダで使えるのか、不思議がっていました。それがプログラマの生き様ですよ、と私は彼に得意げに教えたものです。

その後、携帯(i-mode)対応などは自分でやったようで、多少のプログラミング力はついていたようです。しかし、携帯のドコモ絵文字などにも対応したいと言い出したときには閉口させられました。

しばらくたって、姓名判断サイトのアクセスがかなり増えてきたこともあり、当初の目論見どおり本の在庫は完売し、PDF本(原価タダ)の販売でもけっこう儲かったうえ、新生児命名(1件1万円も取る)でもかなり儲けたようです。正確な額は聞いていませんが、恵心社という法人まで設立していたのでそこそこ儲かっていたはずです(社長は嫁)。

そのとき、私は大分弱っていたと思います。彼から、自動命名機能の実装をしてくれといわれました。(半分命令口調で)。
弱っていたこともあったし、そもそもだいぶ儲かっているはずなのに分け前もよこさず、都合のいい話だと私は思い、ほうっておきました。

ただ、彼が考えた自動命名アルゴリズムは立派で、このままほうっておくのはもったいないと思いました。機密保持とか何とか彼はほざいていましたが、そもそも金も貰っていないのに関係ないし、ソースを作ったのは私です。アルゴリズムには著作権は発生しません。

彼がフリーソフトから得た利益を考えればこれを社会に還元するのはひとついい試みじゃなかろうかと思い、公開したのがこちらです。

あじあ姓名診断
アルゴリズム的には、バランスのよい画数の名前を自動で表示できるようになっています。
せいぜいご利用いただきたいと思います。