隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

山本翁から課金機能の実装依頼

先の依頼から、私が拍子抜けするほど簡単にシステムを作ってしまったので、味をしめた山本翁からそのわずか1年後にこんなメールがきます。

1999年5月29日のメール(山本翁の自宅メールアドレスから、私の自宅メールアドレスへのメール)

サブジェクト:CGI作成

○○です。

また、少し手伝って貰いたいことがあるのですが?

実は、最近、ぼちぼち注文は来るのですが、
代金を踏み倒す族が後を立たず、悩んでいます。
商品受領後にメールアドレスを解約されて、連絡すらつかない状況です。
金額が大きい「命名」は、諦めずホームページで「お尋ね」していますが、
その効果は殆どなく、特に「電子本」など、金払うやつの方が少ない。

思い悩んだあげく、「命名」だけは代金先払にした。

いろいろ模索したが、
クレジットカード決済なるものは、あるにはあるが、
個人のサイトを相手にしてくれる所はない。(法人でないと加盟店契約ができない)
アメリカには怪しげな代行会社が多数存在するが、何故か決済画面が「英語」。
これじゃ、おばあちゃん、おじいちゃんには解からない。
で、探し宛てたのが、Uカードという会社。
この会社は、NTT関連会社らしいのですが、
主に、個人のシェアウェアの販売者を対象に、決済の代行をしてくれる会社です。
代行とは言っても、カード番号をいきなり入力するタイプではなく、
まず、ここの会員になって、クレジットカードでUカードという電子プリペイカード
を買う仕組みです。
このプリペイカードが暗号化技術やらなんやらで、ご自慢のようです。
(Windowsに専用ソフトをインストールし、決済時、ここのサーバと裏で暗号化通信す
る)

で、ここの会社、5月一杯は初期契約5万円が無料ということで、入ったが、
送られてきた資料を見ると、店舗(私のホームページ)側から、Uカードのサーバに、
決められたフォーマットで引き継ぎデータを送る必要がある。
これがけっこう難解(多分、シェアウェア作る実力の人なら朝飯前なのだろうが)で、
殆ど、Uカードサーバにデータを合わせろといわんばかりです。
いや、勿論、書いてある例文は、簡単なのだが、
そんなに都合よく、こちらのデータも作られている訳ではない。
そこで、すこし知恵を貸して欲しい。

まず、添付のCGIを見て欲しい。
これは、私がユーザから受け取る注文データです。(もうお馴染みでしょうが)

さて、私がUカードのサーバ(http://p-reg.u-card.co.jp/cgi-bin/junbi.cgi)へ引き
継ぐ情報とは、
1. SID = Pレジ店舗番号
これは、私に与えられた番号(P0000161)で問題なし。
2. SJNO = Pレジ店舗注文番号
これは、勝手に作ればよい連番など。でも連番ってどうやって生成するの?
3. KGAK = 決済金額合計
$order1が500円、$order2が1810円、$order3が10000円で、
それぞれ注文数は1しかありえないから、多分、計算式を組めばよいのでしょう。
4. ZEIGAK = 消費税
これは、内税だから、固定値0
5. SSUU = 購入商品種類数
$order1、$order2 、$order3を各1として足し算すれば良いのでしょう。
6. ICDx = 商品コード
(事前登録が必要。4byteなので、$order1ならord1とかにする。「ord1は電子本」と登
録しておく)
7. ISUUx = 購入数 (私の場合、1か0なのだが…)
6と7は当然ペアとなるのだが、
厄介なのは、これを単に$order1、$order2 、$order3当て嵌めてはだめだということ
です。
この6と7は注文があった商品のみサーバに引き継げということで、
例えば、$order1だけの場合は、
NAME="ICD1" VALUE="ord1"
NAME="ISUU1"VALE="1"
としなければなりませんし、
例えば、$order2 、$order3の注文の場合は、
NAME="ICD1" VALUE="ord2"
NAME="ISUU1"VALE="1"
NAME="ICD2" VALUE="ord3"
NAME="ISUU2"VALE="1"
としなければならないようです。
8. KMEI = 購入者氏名
これは、$nameの値をそのまま入れれば良い。
9. KMAIL = 購入者メールアドレス
これも、$emailの値をそのまま入れれば良い。
10. SMEI = 送付先氏名
これも、$fullnameの値をそのまま入れれば良い。
11. SPOST = 送付先郵便番号
これも、$zipcordの値をそのまま入れれば良い。
12. SADR = 送付先住所
これも、$addressの値をそのまま入れれば良い。
13. STEL = 送付先電話番号
これも、$telの値をそのまま入れれば良い。

上記1-13のデータを引き継ぐ訳ですが、
サンプルプログラムでは、HTML文から、
<FORM ACTION="http://p-reg.u-card.co.jp/cgi-bin/junbi.cgi" METHOD="POST"

<P><INPUT TYPE="submit" VALUE="支払"><P></FORM>
となっていますが、

私の場合は、添付のn_mail.cgiから直接、引き継ぎたいと考えています。
即ち、このcgi文から、自動的に私の所に注文のメールは送られますから、
メール送信の動作プリグラムの直後に、
Uカードサーバへの引き継ぎ情報の受渡しを自動的に行いたいと考えます。

n_mail.cgiからp-reg.u-card.co.jp/cgi-bin/junbi.cgiに情報送るのはどうすれば良
いのでしょう?

このあたり、具体的なプログラムのご指導をお願いしたいのですが?
特に急ぎませんので、暇なときにでも考えてみてください。

では宜しくお願いします。

残念ながら添付CGIは残っていません。

カード決裁にしたいという話でしたが、私はこのときはWebMoneyとかでできるんじゃないのといっていたが、手数料が高いとかごちゃごちゃ言ってました。指導料やプログラム開発費を払うつもりもないようなので、やんわり断っておきましたが。

カード決裁はWeb APIを利用するので、Webのスキームをちゃんと理解していないと作れません。私も当時は課金系の知識は皆無だったので、この依頼のためだけに動くのは面倒だと思っていたというのもあります。

ちなみに、彼のメールの「少し手伝ってもらいたい」はかなり大仕事になることが多々で、報酬の支払もないし、本当にカモ扱いされていたことが良くわかります。

 

こんなケチなのに本当にボッタクリスナックに気前よく金払うんだろうかね?この人。

こんなのもでてきました。

1999年3月19日のメール(山本翁の会社メールアドレスから、私の会社メールアドレスへのメール)

サブジェクト:漢字コードをメールする件

いやーいつもながら、協力感謝します。
10年後には、事業になると思うので、会社組織にしたら、専務で雇わせて貰います。
ハッハハ…。

(以下略)

 (山本翁がプログラムを適当に修正したが動かず、実質的にだいぶつがほぼ全て修正してあげたのに対する、お礼のメール)。

専務で雇ってもらえると本気で思っていたわけじゃないけど、こういう(おそらく本気で思っていない、調子のいい)セリフを臆面もなく吐けるあたりに、人間性の欠陥を感じずにいられません。