隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

そろそろ「スマートクリエイティブ」の時代のようです

スマートクリエイティブという言葉をご存知でしょうか?
最近、この本を読んでいるのですが、Googleの人材戦略について書かれています。

How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス)  ―私たちの働き方とマネジメント

How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント

  • 作者: エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル,ラリー・ペイジ,土方奈美
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2014/10/09
  • メディア: 単行本
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Googleの人材採用戦略は極めてシンプルです。履歴書は見ません。過去に何をしてきたかは問題ではなく、「これから何ができるか」が重要だからで、その人の「地頭の良さ」で採用を決めます。
Googleではかつて、コンピューターサイエンスの学位を持っていなかった人を雇うかどうか(パラメーター的には行けそうだったが)で社内で意見が割れ、結局雇わなかったことがあったそうです。その人は今Facebookの創業メンバーの一人で何億ドルもの利益をあげたそうで、Facebookに感謝してもらいたいものだ!と自嘲気味に書かれていて面白いです。なので最近では学位とか資格もほとんど見ていないそうです。
というのも、IT業界ではものすごいスピードで技術が進歩しているので、その人の持っている知識などはあっという間に過去の遺物になってしまうわけです。そうなるといかにキャッチアップできるか、ということが鍵になってきます。過去の経歴や資格にしがみつき、勉強しない人よりも、資格はないけど勉強意欲のある人が採用対象になります。こういう人をGoogleでは「ラーニングアニマル」と呼んでいるそうです。
私は、長年Googleが「いかにしてこのような凄い奴らを集めているのか?」ということが不思議でした。日本の大手企業が、旧態依然とした履歴書や経歴書、資格ベースで、実務部門ではなく実際には一緒に働かない人事部(ヒトゴト部)の担当が採用をする、ということで失っているものは多いようです。
最近、NewsPicskというニュースアプリを使っているのですが、こういう話題がありました。

NewsPicksをつくったのはビルゲイツもびっくりの奇才東工大生だった!「僕があなた方を助けてあげましょう。お金はいらないです」 | netgeek
こういう人を登用できる企業がボチボチ出てきているようで、日本にも「スマートクリエイティブ」旋風が起こるかもしれません。
これから就職・転職しようという方は、本当に役に立つ「爪」を磨くようにしてください。日本企業の採用バイアスが、これから大きく変更されて行くに違いないからです。これからは、どんな立派な資格も役立たずです。弁護士が食いっぱぐれ始めているのがいい例です。どんな業界でも、本当に「デキるやつら(世渡り上手という意味ではない)」だけが生き残っていくでしょう。
知性を磨く、という老害愛読本に共感してしまった人は要注意です。
知性を磨く― 「スーパージェネラリスト」の時代 (光文社新書)

知性を磨く― 「スーパージェネラリスト」の時代 (光文社新書)

読んでませんが、まあ、脳細胞の老いさらばえた人の自己満足に過ぎないでしょうね。