隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

【統合医療】過敏性大腸症候群(IBS)について

今日は、過敏性大腸症候群(IBS)と呼ばれる病気について考えてみたいと思います。

私自身、病院で診断されたことはありませんが、昔から過敏性大腸症候群の症状に当てはまることが多々ある人間で、通学時の電車の中や試験などでは泣かされた記憶があります。
最近、年を取るとともにこのような症状もなくなってきたのでしばらく忘れていたのですが、テレビでコマーシャルをやっているので思い出しました。

それにしても、医学界がコマーシャルをするとは、本当に世も末といった感がします。

過敏性大腸症候群に効く薬がありますと言っていますが、これは(正確には知りませんが)たぶん副交感神経遮断薬です。「下痢にストッパ~」という製薬会社のCMが流れていたことがありますが、これと似たような薬(もっと強力な薬)を出すのだと思います。

副交感神経とは、自律神経の一つでリラックス時に働く神経であると考えられています。もうひとつが交感神経で、こちらはアクティブな時に働くものとされています。
交感神経と副交感神経は相補的に働きます。いわば、シーソーみたいなものなので、どちらかが働いているときはどちらかが休んでいます。

そして、胃腸といった消化器官は副交感神経優位の状態で活動が活発になります。精神的な緊張状態では交感神経が優位になっているので、副交感神経は休んでいます。したがって、消化活動は停止しており、トイレにも行きたくならないのが普通です。

ところが、極度の緊張状態では自律神経を支配している脳下垂体の機能が正常に働かなくなり、交感神経と副交感神経のシーソーが高速でギッコンバッタンすることになります。結果的に、胃や腸が痛くなると考えられています。

要は脳下垂体の支配を強化すれば、自然と過敏性大腸症候群は治ります。高速ギッコンバッタンさせなければよいのです。
このためには、普段から呼吸法や瞑想・自力整体に取り組むのが、近道ではありませんが正道です。

試験が近いなど、地道な努力をしている場合ではない場合、一番手っ取り早いのは断食でしょう。ちゃんとした指導者について断食をおこなうのが、過敏性大腸症候群の克服には一番の近道です。
なにも食べないというのではなく、消化器への負担が低い食べ物に切り替えるのがベターでしょう。
食べなければ消化器は休めます。休めれば副交感神経への負担も弱まります。結果的に消化器の機能は正常化し、過敏性大腸症候群は治ります。

大事な考え方として、おなかが痛くなることは別に悪いことではないということを理解することです。電車に乗っていたらウンチを漏らしたくないと思うのが普通ですが、ウンチくらい漏らしてもよい、くらいの気持ちでいることが結果的にはこの病気を克服することにつながります。

徳川家康だってウンチを漏らしたんですから、ウンチを漏らしたことのある人は偉人になる!くらいに考えてもいいかもしれませんね。

副交感神経遮断薬は一時的な症状の軽減にはつながると思いますが、根治は無理です。まあ、精神的な負担の軽減自体が病気を改善しますので、全く効果がないとは言いませんが、濫用は症状をこじらせるもとですし、過度に薬に期待するのもよくありません。

効いたらラッキー、でも短期間の使用にとどめるくらいでいくのがよいと思います。

この手の薬、多くはプラセボ効果で効いているんですけどね。