夜回り先生で有名な水谷修さんが、こんな記事を書いておられましたので目を惹かれました。
こころの病は、からだから
で、実際に「こころを病んで」死ぬ直前まで行ったものから言わせてもらえば、この人の言っていることはおおむね正しいです。
おおむねと言ったのは、この書き方では大半の人は真意を理解できないと思ったからです(ま、この辺が統合医療で一番難しいところなのですが)。
まず、私は精神科閉鎖病棟に入院し、当然携帯もパソコンも取り上げられました。そして、それだけがよかったのではないと思いますが、おおむねそのおかげで私の心身は回復しています。
肉体と精神は別だとか別じゃないとか、じつはどーでもいいんです。
精神と肉体が別だと言うなら、肉体をいくら酷使しても精神の病気は悪化するはずがないのですから。
そして精神と肉体が同じなら、肉体の回復は精神の回復を助けます。
どっちに転んでも悪いようにはならないのです。ツベコベ言わず、一度言われたとおりにやってみるべきです。回復しなくてもそれでもともとじゃあないですか。もっとも、ツベコベいうだけの気力がある人がそもそも治療が必要なほどの「こころの病」なのかは謎ですが。
私はツベコベ言うだけの気力もなかったので、言われたとおりにおとなしくしていました。もちろん心がざわざわしたり死ぬほど苦しい気持ちになったりという事は多々ありましたが、ただただおとなしくしていました。
ある日、ひとつのことに気付きました。休むと「マシ」になるのです。なんの治療もしていません。ただ、横たわっているだけ。医者も看護師も何かしてくれるわけではありません。点滴も打ちません。携帯やパソコンなど心身に負担のかかることをせずただただ休んでいるだけで、心身が勝手に「マシ」になっていっている。
これが自信に結び付きました。自分の心身はまだ「いける」と言っている。そこから飛躍的な回復が始まったと思います。
ドラクエでは、宿屋に泊ると次の日にHP(ヒットポイント)が回復しています。
「寝ただけで治るはずがない、ケガは病院に行かないと治らないのに」
と、思っていました。しかし、実は寝るだけで大抵の怪我は治ります(現代医学が知られたくない真実)。「寝ただけで治るはずがない」というのは、実は一部の医療利権者(厚労省や医学会など)による洗脳の結果です。実際は、寝るだけで多くの疾病が治ります。
肉体と精神が同一のものであると言う事は、私自身は実感として理解していますから、他人がどう言おうがどうでもいいのですけど、世の中には肉体と精神が別物だと言う妄言を信じてしまったがゆえに苦しんでいる人がごまんといます。それを何とかしてやりたいと言うのが水谷氏の気持ちなんでしょう。
それは、心身の回復能力を最大限に発揮させるには、本人にその「自覚」があることが大変重要だからです。どんな能力をもっていても、自分がその能力を持っていると言う事を知らないことには発揮の仕様がありません。たとえば、あなたに絵画の才能があったとしても、それをあなたが自覚していなければその能力が大きく発揮されることはありません。
まあ、統合医療だなんだと難しそうに言っていますが、結局のところ言いたいのは、そういう話にすぎません。そういう点で水谷氏の言っていることにおおむね同意します。