隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

うつ病を治す(栄養療法)

最近すこぶる好調で、1~2年前までうつ病だパニック障害だと騒いでいたことがまるでウソのことのように感じる今日この頃です。

 

私は2000年12月より、パニック障害・うつ病などの名目で心療内科に通っていましたが、一向によくならないため、2006年9月に東京メディカルケアセンターに行き、栄養療法を開始しました。それと前後して抗うつ剤の完全断薬を行ないました。

うつ病に対する栄養療法の話を始める前に、うつ病の治療として広く行われている「抗うつ剤」による薬物療法の問題点について触れておかなければなりません。
まず、多くの人が誤解している(というか、医師や製薬メーカーが意図的にウソの情報を流している!?)のですが、抗うつ剤はうつ病を治療する薬ではありません。抗うつ剤はは、あくまでうつ病によって生じる不快な症状を緩和するためのものに過ぎないという点を述べておく必要があります。

なので、つらくもないのに必死こいて薬を飲む必要はまったくないということです。
ただ、気をつけてほしいのはうつ病というのは死に至る病であるということです。つまり、うつ病の症状がひどいと自分で自分の命を絶ってしまうということが起こりえます。なので、症状が極めてひどいときには薬を飲んで、その症状を緩和させるということもある程度必要になるケースもあると思います。

しかしながら、風邪薬と同じで抗うつ剤は症状を緩和させるだけであり、うつ病から回復するのは自分自身の回復力にかかっています。薬を飲んでいるだけでは病気は治りません。
そして、その回復力を最大限に発揮させるためには、まず十分な休息が必要です。
加えて、脳の回復を助けるために栄養が必要になります。

第一に必要な栄養素は、脳内伝達物質の原料となるアミノ酸です。アミノ酸はたんぱく質(肉・魚・大豆など)に含まれます。ただ、現代人の食事には良質なたんぱく質が少なくなっており、またうつ病の患者は健康な人に比べよりたくさんのアミノ酸を必要とするため、プロテイン(スポーツ選手とかが飲む、あのプロテインです)の摂取をオススメします。

 

私の愛用している「ソイプロテインアイソレート」

 


これを毎食後20g、一日60g摂取するのが標準です。
(ちなみに、20gは付属のスプーンすりきり1杯ではなく山盛り1杯)

プロテイン単体では脳内物質は生成されず、ビタミン・ミネラルなども同時に摂取する必要があります。複数のビタミン剤やミネラル剤を組み合わせて飲むのは大変ですので、いろいろなビタミン・ミネラルが配合されている「マルチビタミンサプリ」を飲むのが手っ取り早いです。

 

私の愛用している「ライフエクステンション・ミックス」

ちょっと高価ですが効き目は抜群です。

その辺のコンビニとかにおいている安物のサプリとはワケが違い、サプリ大国アメリカにおいても定番的なビタミンサプリです。脳の栄養補給に特に重要なビタミンB群が重点的に配合されています。

ちなみに、ビタミンが通常の一日摂取量の数倍から100倍程度配合されているため、体質によっては飲み始め気分が悪くなることがあります。なので、最初は少量から始めると良いでしょう。

標準は、毎食後2タブレット、一日6タブレットを飲みます。

最後に、重要な栄養が脂肪酸です。
日本人は脂肪をなにやら目の敵にしているようなところがありますが、脂肪も重要な栄養素に違いはなく、まったく脂肪を取らずに生きることはできません。

脂肪には大別して2種類あります。ひとつがオメガ6、もうひとつがオメガ3です。
オメガ3脂肪酸とは、一時期話題になったDHA(ドコサヘキサ塩酸)やEPA(エイコサペタ塩酸)の親玉、といえばわかるでしょうか。「(DHAが豊富な)いわしを食べれば頭がよくなる」というのはまったくの眉唾ではなく、ある程度は事実なのです。

脳細胞の表面には、となりの脳細胞から伝達物質を受け取る受容体(レセプター)というものが無数に存在するのですが、この受容体は脂肪酸でできているのです。

脂肪酸のうちオメガ3脂肪酸は、表面が滑らかになっています。このため、オメガ3脂肪酸が受容体の材料になると、脳内伝達物質をうまくキャッチできるようになります。結果、脳内伝達物質が少なくても効率よくキャッチし、脳の機能を正常に動かせるようになります。

 

私の愛用している「Jarrow フラックスマックス」

毎食後1タブレット、1日3タブレットが標準的な摂取量です。

抗うつ剤というのは、あくまで対症療法(症状を和らげる)です。
それに対して栄養療法は、脳に不足している栄養を補充することによって症状を元から改善する原因療法なのです。
諸説ありますが、抗うつ剤は飲み続けるにしたがって効き目が悪くなり、副作用ばかりが出てくるようになってきます。そもそも、抗うつ剤というのはそんな長期にわたって飲み続けることを前提に開発された薬ではないからです。あくまで、急性期の重篤な症状を緩和するためのものであると認識すべきです。

そして、本来のうつ病の治療は、十分な休息と十分な栄養補給によって、自己の回復力を最大限に引き出すことによって行われるべきものなのです。
そのような指導をしている病院が極めて少ないことが、非常に憂うべきことだといえるでしょう。

幸運にもこの記事をご覧になった皆さんは、ぜひ栄養療法を試してみてください。