隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

【統合医療】今すぐ答えを出す必要はない

Twitterでも予告した通りなのですが、今すぐ答えを出す必要はない、という玉虫色のことを書きたいと思います。

書いた通りなのでそれ以上付け加えることはないのですが、人間はどうも2元論的な考え方、つまり「白か黒か」で考えるのが好きというか、どうしてもそういう考え方に流れて行ってしまうのだなぁと、震災以降とくに思います。

たとえば、放射能。放射能が「体に悪いか、悪くないか」で、ネット上では今でも盛んに議論が繰り広げられています。
なかでも「高線量率」と言われる、1シーベルト/時とかのレベルのものは、浴びると死んだり病気になったりすることが分かっているのですが、いま議論となっているのは「低線量率」、つまり浴びたり食べたりしてもすぐに死んだり病気になったりはしない強さの放射能や放射線のことを言っています。

これに対する答えは、様々です。たとえほんのちょっとでもダメとする人もいれば、むしろ体にいいとする人まで、また「自然の放射能は良いが人工の放射能はダメ」という、にわかには理解しがたい事を言う人もいます(そういう人は、人工物は何も食べられないので最終的には餓死するしかないと思うのですが)。

私の個人的な意見としては、まあちょっとくらいなら大丈夫なんじゃないとと思っており、むしろ「放射能を心配しすぎて病気になる」方が個人的には心配です。

さて、低線量率の放射能が体にいいのか悪いのか、今すぐ答えを出す必要はあるのでしょうか?
私は、ないと思います。

過去の広島や長崎・チェルノブイリなどのデータを調べるのも意味がないとは思いませんが、状況が現代とはあまりに異なっているうえ、当時の情報の信ぴょう性にも疑問があり(中国が南京大虐殺の人数を30万人とかありえない数に偽造できる程度の資料しかない)、チェルノブイリに関しては割と最近ではありますが当時情報を隠ぺいしていたソ連のものですから、データの正当性にはかなり疑問が残ります。多くは生き残りの人の口伝によるものでしょう。

結局、伝聞と情報の信ぴょう性が問題となり、それをそのまま現代の状況にあてはめることが出来ないうえ、その情報自体にも疑問が残る以上、調べてもさして意味をなさないのです。

どうせ調べても意味がないし、体にいいのか悪いのかもわからない以上、それについては何も考えずにいるのが一番いいと私は思います。
変に不安がって行動を起こしたり、ネットで情報を調べすぎたりすると、かえってツボを踏むと言うか、あまりいいことはないのです。

これは、私自身がそうだったから、書いている話です。
人間、死ぬ時は死ぬんだからくらいの気持ちで、ドーンと構えておきましょう。
まあ、それが簡単にできるくらいなら、私も苦労はありませんが・・・(笑)。

ホメオパシーの話にしても、何を躍起になってそんなに否定に走っておられるのだろうか?と、私は疑問に思います。
「効果がないことが立証された」ということが大ウソ(効果はある、がプラセボとの差が検証できなかった)であるとわかっているのにもかかわらず、なぜそれを否定に走るのでしょうか。

そもそも、ホメオパシー否定派の議論は

  • 製薬会社が薬を作る際の検査では、それに効果があることを期待して検査している
  • ホメオパシーを検証する際の検査では、それに効果がないことを期待して検査している

という事実を意図的に無視しており、議論に値しません(検査そのものに「ハロー効果」が加わっている)。極論すれば検査自体の2重盲検が必要なのですが、そのようなことは不可能です。したがって、ロジック的には否定自体が不可能です。ハンドパワーや気功治療とかと同じです(彼の人にならえば「鼻くそ丸めてマンキンタン」と同じです)。この辺の結論はとうの昔についています。

ものすごく善意に考えると、ひとつには、標準医療なら救われたはずの命を(効果がない)ホメオパシーによって救えなくなるような事態を危惧している、ということなのかもしれません。

しかしながら、そのような可能性は現状では極めて低いと言わざるを得ません。
ホメオパシーを頼っている人の大半は、標準医療に見捨てられた人たちだからです。
もちろん、日本中を駆け回ればそういう医師が見つかるかもしれません。が、もしそういう医師が見つかったとしても、それは「その医師」が患者を救ったのであり、「標準医療」が救ったとはとても言えません。

それを救ったのが「ホメオパシー」であっても、別にかまわないと私は思います。
大体、病気のほとんどが慢性病であり、急性病はほんの一部で、標準医療で「適切な治療をすぐ」行わないと死んでしまうような病気や怪我は、その中でもほんの一部です。
そういうものが病気だと思っている人は、テレビの観すぎであって、実際に救急車で運ばれたら拍子抜けすると思います。

病気の大半が治療をしなくても放っておけば治るものか、放っておいても治らないが命に別条はないものです。

放っておいても治らないが命に別条がない病気というのが、世の中の病気の大半を占めているのですが、標準医療でこういうものを改善ないし治療できる薬や治療法というものが存在するものが、実はさらにごくほんの一部にしかありません。

もっというと、こういう疾病の大半は「気の持ちよう」で直ります(もちろん、ごく一部には治らないものもあります)。
ただ、私を含む一般的な人には「気の持ちよう」が大変難しく、また「標準医療」ではおおむねこの「気の持ちよう」を指導してはくれません。

もちろん、代替医療でも「気の持ちよう」を指導してくれるものはごく一部なのですが、ホメオパシーによって「気の持ちよう」を学べた、という人は少なくないのではないでしょうか?
突き詰めれば「自分の体にもっと自信を持つ」っていうことなんです。プラセボ効果はそのあらわれのひとつに過ぎません。

それによって救われた人が、レメディ(ホメオパシーで飲む薬のようなもの)に対してお金を払うと言うことが、そんなにいけないことなのでしょうか?
それがいけないことなのであれば、医師は病気を治療できない限りお金を取ってはいけないと言うことになります。

要は、「資格を持った医師」にしか「医療行為でお金を儲けさせてはならない」とする、既得権益構造の端緒に過ぎないのだと、思います。

話が大幅にそれましたが、ホメオパシーが効くか効かないか、あなたが飲んで効かなければ別に効かないでいいし、効いたなら聞いたでいいと私は考えています。
それに対して今すぐ答えを出す必要はありません。10年後、100年後の子孫がその答えを知る日が来るかもしれませんが。