紛争は、例え自分が正しいと思っていても気分のいいものではありませんし、国家間の紛争ともなるとたくさんの死者が出たりするので、基本的に回避することが好ましいはずなんですが、なくなることがありません。
この原因はズバリ「紛争がどちらか一方のみの責任に還元される」という思考癖に基づきます。その思考さえやめれば、紛争は起きません。
元来、絶対的に正しいものを「神」などと呼んで人間の手の及ばないものと畏れ奉るのはあらゆる文明にみられた方便ですが、これは「人間の行為や思考に絶対はない」ことを悟らせるためのものであったのだと最近では思います。
「いわれなき迫害」などというのもよく聞く言い回しです。しかし人間を越えた絶対存在の仮定により「何らかのいわれがあったのだ」という自己反省に繋がるでしょう。
この考え方は「正しい正しくない」ではなく「幸せに生きるため」の処方箋です。
短絡的な善悪二元論は紛争の元となり、結局不幸のたねとなります。それを私は今、噛み締めています。
なので、私が何らかの罰を受けるべきだと思って心配してくださっているかたがいたら、どういたしまして。その心配は要らないと申し上げておきます。すでにその罰は受けております。
また、私のせいで不愉快な思いをしていると思っている方も、ご安心ください。その責任を自分に還元すれば、その不愉快も消え失せるはずですから。