隠すほどの爪なら無い

自分自身の、この自我というものが消滅することへの覚悟はできた。苦しみからの開放・・・。だけど、だけどあと少しだけ、続きが見たい…!

NHK受信料ー不公平感の論理

私はこのホームページで、特にNHK不払いの運動を展開するつもりはなかったのですが、私のホームページの記事の中では「NHKの受信料について」が意外と読まれている(というより、このサイトに来る人はほとんどそこから入ってきてくださっている)ようです。この記事には私の独断的な内容もかなり含まれていますので、他サイトで「受信料拒否の法的根拠」などと引用されているとちょっと「おぃおぃ」という心境です。まあ、どのように引用されるかは自由ですので、文句をつけることはありませんが・・・。
ここで再度お断りしておきますが、私はたまに法律論のようなことを書きますが、それが確実に「正しいことか」と問われればそんなことはありません。だから、誰かに「その解釈は間違っているっ!」といわれたら、その論拠を問うことにさせていただいています。それに納得できれば私は自論を変えますし、納得できなければ納得できない理由を返させていただきます。
私は極力論理的な観点から記事を書いているつもりではありますが、倫理的な観点や感情的な観点から述べることもあります。「オークションのポリシー」で、私は普通郵便で送品した場合の郵便自己の責任は、あくまで送品者が負うべきであると主張しましたが、これは別に法律解釈的にこれが正しいとかそういう意味ではなく、私はこう考えるという意味で書いたまでです。ですから、法律解釈的には落札者が普通郵便で送ってくれといったものを普通郵便で送って郵便事故にあった場合は送品者は責任を負わないということが法律的に正しいといわれたばあい、私はその内容の妥当性には納得いたします。BBSに投稿のあった法的云々の内容に特に反論しなかったのは、その内容の妥当性に納得していたためです。不適切な投稿であれば削除しますし、私が内容の妥当性に納得できなければ質問を返していたと思います。ただ、私はガラス製品を送品するのに「プチプチ」で梱包するのが当然であるように、落札物を普通郵便で送るのはおかしいと思っていると言うことを主張しただけです。法的に「正しい」と私が主張していかのように誤解した人がいたようなので、ここで補足させていただいておきます(記事の冒頭で法律論ではない旨明確に断っていたはずなんですが・・・)。法律にどう書いてあるとか、国会答弁でどのような発言があったとか、さらには最高裁の判決すらも、もちろん考える上での参考にはしますが、場合によっては私は間違っていると考えることがあります。
ですので、「NHK受信料は払うべきだっ!」と考えている方が明快な論拠を示して反論をしてこられた場合、私は大いに興味深く読ませていただくことでしょう。しかし、残念ながら今までのところ、受信料支払い支持の立場からであまり納得のできる意見を読ませていただいたことはありません。そもそも、断言はできませんがNHKの受信料支払いに法的な根拠はないということはもう間違いないと考えていいでしょう。ですから「お前の法律解釈は間違っているっ!」ともし指摘されても、私には反論を展開する自信が充分にあります。
しかし、NHKを見ていても受信料を払っていない人がいるのでは受信料を払っている人の立場はどうなるんだ、という意見であれば私は納得するでしょう。ヘンに「法律で決まっている」などとたわけたことを投稿されるので「それは違う」という反論をお返しする事になるわけで、愚直にただ「お前も払えよ」といわれるほうが、よほど気の利いたコメントだと思うのです。
このように受信料不払いに反発される方の心理の根底には不公平感があるのだと思います。その心情は納得できますし、同意できます。ただ、残念ながら態度を変えてじゃあ私も支払いましょうということにはなりません。というのも、世の中不公平な現象というのはこればかりではないのです。税金やその他の政策、果ては個人の資質まで、世の中は不公平だらけです。不公平だから有利な人間が不利な人間の方にシフトしましょうという考え方なら、金持ちは貧乏人にお金を配らなければならないでしょう。それに、私一人が支払いましょうとなったからといって、みんなが支払うようになるわけではありません。むしろ、法的整備が不十分なのにNHKにお金を払っている人がいるから、NHKが現状を変えようとしないのだと私は考えていますから、徹底的に法律の不備を突いて不払いを主張します。これが、最終的には公平を導くものと期待するからです。
私の記事を見た方も、多くの方がNHKとの解約に踏み切られていると思います。もちろん、これは私の記事の賜だなどという考えはなく、そういう社会的な流れがあるのだと思っています。NHKは今のところ、さまざまな姑息な手段を講じて乗り切ろうとしてはいますが、いずれ社会的圧力に耐え切れず、抜本的な対応を余儀なくされていくことでしょう。
ですから、不公平だなと思う方は別にその考えを変えろなどとは言いませんから、このページにそのような反論を書き込んでいる暇があったら、NHKにその不公平を是正するように求めるべきなのだと思います。あるいは、どのような策を講じたら効果的なのか、NHKに支払い者として提案されればよいと思いますよ。私は「不払い」という手段で、NHKに自己的改革を求めようとしているだけです。受信料を払ってNHKに意見を述べて改革してもらおうという考えの方を否定するつもりは、毛頭ありませんからね。